全日本ラリー第7戦:新井敏弘が圧勝も「もう少ししっかりやらないとダメ」

2017年9月19日(火)12時28分 AUTOSPORT web

 JRC全日本ラリー選手権は9月15〜17日、第7戦『ラリー北海道』が行われ、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が2017年シーズン2勝目を飾った。


 ラリー北海道は、北海道の十勝地方を舞台とした今季2度目のグラベル(未舗装路)イベント。SSが18本設定され、SS走行距離はシーズン最長の222km。総走行距離は971kmで争われた。走行距離が通常よりも長く獲得ポイントが2倍となるため、シーズンを占う上で重要な一戦だ。


 デイ1、最初の2ステージを連続ベストタイムで駆け抜けたのは、前戦ラリー洞爺を制した鎌田卓麻/市野諮。2連勝へ向け素晴らしいスタートを切ったかに見られたが、SS3で左フロントタイヤのパンクに見舞われ大きくタイムロスしてしまう。

不運に見舞われた鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)


 鎌田の代わりにトップに立ったのは新井。SS3で2番手となった勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)に34.3秒差を付ける圧倒的なタイムで、後続を引き離していく。


 その後も新井は安定した走りでトップをキープ。2番手の勝田に1分12秒6という大差を付けデイ1を終える。3番手には鎌田が入りスバル勢がトップ3を独占した。

2位を獲得した勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)


 デイ2は全6ステージのうち、トップの新井と3番手の鎌田が3ステージずつベストタイムを分け合う好バトルが展開され、最後は新井が2位に約2分の差を付け圧勝。第5戦モントレー以来となる今季2勝目を飾った。


 ラリーを終え新井は「クルマの状態が100%ではないなかで、大きなトラブルがなかったのは良かったです」


「でも、もう少ししっかりやらないとダメですね。もっと差をつけて勝たないと」と気を引き締め直す。


 2位に勝田が入り、自身8度目のチャンピオン獲得に王手をかけた。3位にはデイ1でのタイヤパンクを乗り越えた鎌田が入り、スバル勢が表彰台を独占した。


 そのほかJN5クラスは小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3)がクラス優勝し、クラスチャンピオンを獲得。JN3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が2位に5分以上の大差を付け、今季負けなしの7勝目でクラスチャンピオンを獲得した。

JN5クラスチャンピオンを獲得した小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3)
今季負けなしの7勝目でJN3クラスチャンピオンを獲得した天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)


 JN4クラスは山本悠太/藤田めぐみ(トヨタ・86)が、JN2クラスは石田雅之/遠山裕美子(トヨタ・86)が、JN1クラスは須藤浩志/新井正和(ホンダ・フィット)がそれぞれ制している。


 JRC第8戦『ラリーハイランドマスターズ』は10月13〜15日に岐阜県高山市を舞台に行われる。

表彰台をスバルが独占した


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