「テーマは80年代。かっこいいなって思って」4戦3発の巨人・岡本和真、新ヘアを坂本勇人が真似「はやらせようかなって」

2024年9月20日(金)5時30分 スポーツ報知

5回1死一塁、岡本和が左越えに貴重な追加点となる25号2ランを放つ(カメラ・上村 尚平)

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◆JERA セ・リーグ 巨人6—0DeNA(19日・東京ドーム)

 走り出す必要はない。左翼スタンドに向かって伸びていく白球を、岡本和真内野手(28)は確信に満ちた表情で歩きながら見届けた。打った瞬間に、スタンドインと分かる2試合ぶりの今季25号2ラン。「いい追加点になってよかったです。もう調子うんぬんは関係ないです」。勝負の時期に4戦3発。もう止められない。頼りになる4番が豪快な一発で勝利を決定づけた。

 崩されなかった。3点リードの5回1死一塁。2ボール1ストライクからケイの真ん中低め137キロチェンジアップをすくい上げた。左翼席上段に飛び込む特大の125メートル弾。初回に3点を先制してから得点を奪えていなかった展開で、勝負強さを発揮。75打点に伸ばし、ヤクルト・村上を抜いて単独トップだ。阿部監督は「すごい大きな追加点になったと思うね。あれで勝負ありだったね」と4番の一撃をたたえた。

 奮い立たないはずがなかった。試合前には長嶋茂雄終身名誉監督が東京Dを訪問した。ベンチ裏で巨人のミーティングに参加して選手たちを激励。岡本和は打撃不振にあえいでいた5月に素振りをみてもらいながら直接指導をしてもらうなど、感謝は尽きない。いつも以上にバットを握る手に力がこもった一戦で、最高のアーチを描いた。

 量産モードに突入している主将。今季は“ニュー岡本”で臨んでいる。今年の2月中旬から新しいヘアスタイルに挑戦。短く襟足を刈り上げたフェードカットに加えて、ツイストパーマを施した。「テーマは80年代。かっこいいなって思ってやってみた」。チームメートからの評判は上々のようで、後半戦からは坂本も「和真とおなじやつね」と髪形を変更。「(チーム内で)はやらせようかなって思っている」と笑顔の主砲が、リーグVへと突き進むチームをけん引している。

 シーズンが佳境を迎える状況で、しびれる優勝争いが力を与えてくれる。「こういう感覚や緊張感でやるのは、なかなかない。勝てるように頑張りたい」と頼もしい。残り10試合。チームを頂へと導くために、大黒柱はまだまだ打ちまくる。(宮内 孝太)

スポーツ報知

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