栗山英樹さんは大谷翔平の偉業達成に満足せず「80本打つかもしれないって、俺は思っているので」

2024年9月20日(金)22時51分 読売新聞

23年のWBCに先立つ記者会見で並び立ち、笑顔でポーズをとる栗山さん(右)と大谷選手

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 【マイアミ(米フロリダ州)=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)が19日(日本時間20日)、「走と打」で前人未到の「50本塁打、50盗塁」を達成した。球場は2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本を投打の二刀流で優勝に導いた当時と同じ「ローンデポ・パーク」。大谷選手は「色々プレーしてきた球場の中で、すごく好きな球場の一つになった」と笑顔で語った。

 北海道日本ハムファイターズ前監督で新人時代から大谷選手を指導し、23年のWBCでは日本代表監督として共に戦い、世界一に輝いた日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(63)は、今季の大谷選手の活躍を予告していた。

 今年3月にアリゾナ州でのドジャースのキャンプを視察した時のこと。大谷選手と会話を交わした後、「楽しそうな感じがするのは、一番成績が残る時。あの表情を見る限り、数字が残るだろうという雰囲気」と話していた。

 実際、打者に専念する今季の大谷選手は前人未到の記録に突き進んできた。栗山さんは、同僚の主力選手が故障で離脱する中、「自分が何とかしないといけない」と奮闘する姿が記録につながったとも感じている。「宿題が大きければ大きいほど、そこに向かっていける。30歳という節目を迎えても変わらないでいてくれるのがうれしい」と目を細める。

 ただ栗山さんは大谷選手の偉業をたたえつつ、決して満足はしていない。「誰もやったことがないことをやるのはうれしいけれど、『翔平、それでよかったと思わないでよ。あなた、もっとすごいでしょう』と(言いたい)」。そして、こうも言う。「本当に(将来は)80本打つかもしれないって、俺は思っているので」。誰よりも、大谷選手の無限の可能性を信じているからこその言葉だ。

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