今から乾燥対策に努めよう!肺の機能低下にも効果的な食材3選とは

2022年9月21日(水)17時0分 ココカラネクスト

 夏から秋にうつる季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期でもあります。不調の原因は多岐にわたりますが、そのうちのひとつが空気の乾燥です。

空気の乾燥は肌だけでなく、肺をはじめとした呼吸器にダメージを与える場合もあります。そこで、秋になると呼吸器に不調があらわれやすくなる理由と、呼吸器を強化するために取り入れたい食材をご紹介します。

1.秋は空気の乾燥による「肺機能低下」に注意

口や鼻から吸い込んだ空気はのどを通り、気管から肺に入ります。その際、空気中のウイルスや細菌などの異物は、喉の粘膜の働きによって、咳やくしゃみなどで体の外へ排出して体を守っています。

ですが空気が乾燥する秋は、喉や気管も乾燥しがちです。肺を含めた呼吸器が外敵からダメージを受けて弱くなりやすく、機能が低下しやすい時期だといえます。(※1)(※2)

1‐1.呼吸器機能が低下するとどうなる?
本来であれば、呼吸器に異物が侵入すると、咳や痰で排出するように働きます。しかし、機能が低下するとうまく排出できず、咳や痰が慢性化したり、炎症を起こしたりします。

長期化すると肺にまで影響が及び、酸素の取り込みや二酸化炭素の排出がスムーズに行えず、息切れしやすくなる、疲れやすくなるなどの症状が出る場合もあります。(※3)

1‐2.肺機能低下による病気のリスク
肺をはじめとした呼吸器の不調を放置し、悪化すると肺炎や慢性肺閉塞性疾患(COPD)などを引き起こし、日常生活に支障をきたす可能性があります。深刻な状況になる前に、気候の変化に影響を受け過ぎないよう、日頃から体調管理をすることが大切です。(※3)

2.肺機能を強化する食材・栄養素を摂ろう

呼吸器が乾燥の影響を受けず、効率的に機能するためには、活発な新陳代謝で健全な細胞を生み続けることが重要です。そこで欠かせないのが、栄養を十分に蓄えた質のいい血液です。良質な血液を生み出すのに欠かせない食材と栄養素を3つご紹介します。

2‐1.さば
さばは、血液の主成分であるたんぱく質を豊富に含みます。とくに、10月から2月ごろに多く出回るマサバは脂がのっていて、しめさばや塩焼き、味噌煮などさまざまな調理法でおいしく食べられます。

2‐2.生揚げ
生揚げには、血液の赤い色の元である、赤血球の合成に欠かせない鉄が多く含まれています。鉄というとレバーを思い浮かべる方も多いようですが、大豆製品にも含まれるので活用してください。なかでも、生揚げは煮るにも炒めるにも型崩れしにくく、調理しやすいのでおすすめです。

2‐3.乾燥わかめ
わかめは「造血ビタミン」とも呼ばれる葉酸が豊富に含まれます。葉酸は新たな赤血球を合成する際に必須の栄養素です。乾燥わかめは安価なうえ、通年で手に入れやすく、常温保存も可能で使いやすいため、良質な血液を作り続けるためにも常備しておくといいでしょう。
(※4)(※5)(※6)(※7)

3.乾燥からくる肺の機能低下には漢方薬もおすすめ

秋の乾燥した空気が肺に入り込むと、肺の粘膜の潤いがなくなります。そのため、のどの痛みや咳や痰など呼吸器のトラブルが起きやすくなるのです。秋特有の呼吸器の不調を改善するには漢方薬をのむ、という選択肢もあります。

肺の機能が低下した際は、血流を改善して呼吸器の働きをよくする生薬、気管支を広げ呼吸がしやすくする生薬、消化・吸収機能を改善して酸素や栄養を肺まで届ける生薬などを含んだ漢方薬を選びます。

また、漢方薬は自然由来の生薬を原料にしていて、副作用が少ないのも魅力のひとつです。(※8)

<呼吸器の不調でお悩みの方におすすめの漢方薬>

参蘇飲(じんそいん):咳や水っぽい痰が出る方
肺の熱を取り去り、気を巡らせることで、肺の不調を改善します。

麦門冬湯(ばくもんどうとう):空咳やのど、口の乾燥が気になる方
肺に潤いを与えることで、咳、のどや気道の渇きを改善します。

以上、2つの漢方薬をご紹介しましたが、大切なのは、選んだ漢方薬が自分に合っているか否かということです。自分の今の状態に合っていない場合は、効果がなかったり、副作用が出たりすることもあります。そのため、購入の際は漢方に精通した医師、薬剤師等へ相談することをおすすめします。

不調を手軽に改善したい方におすすめなのが、「あんしん漢方」のようなAIを活用した新しい漢方相談サービスです。「オンライン個別相談」を利用すれば、漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談でき、体質に合った漢方をお手頃価格で自宅まで郵送してもらえます。

●あんしん漢方

4.乾燥する秋には食事で対処しよう

秋特有の乾燥による不調は、普段の食事を見直すことで対処しやすくなります。乾燥に負けないからだを作るために、良質な血液になる食材を積極的に摂るようにしましょう。

今回は食事を中心にお伝えしましたが、健康なからだ作りには睡眠と運動、適度な休養も重要です。ときには漢方薬の力を借りつつ、生活習慣を整えていきましょう。

 
(※1)健康長寿ネット「第3回 秋の養生」公益財団法人長寿科学振興財団
(※2)健康長寿ネット「喀痰・咳嗽(かくたん・がいそう)」公益財団法人長寿科学振興財団
(※3)健康長寿ネット「慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状」公益財団法人長寿科学振興財団
(※4)「からだのための食材大全」NHK出版
(※5)文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
(※6)文部科学省「食品成分データベース」
(※7)「からだにおいしい あたらしい 栄養学」 吉田企世子監修 高橋書店 2016年
(※8)「漢方 処方ハンドブック」花輪壽彦編集 医学書院

[文:あんしん漢方]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

<この記事を書いた人>管理栄養士 小原水月(おはらみづき)

ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わり、のべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で、食と健康に関する情報を発信をしている。

<漢方監修>薬剤師 木村 英子

臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了
検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う
現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中

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