栗山英樹さんが驚いた大谷翔平の盗塁数、日本ハム時代の最多「7」…プロ1年目キャンプでは遊撃手にも挑戦

2024年9月21日(土)6時50分 読売新聞

メジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成した大谷選手(19日、米マイアミで)=片岡航希撮影

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 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)が「50本塁打、50盗塁」を達成した。大谷選手が北海道日本ハムファイターズ在籍時の監督で、チーフ・ベースボール・オフィサーを務める栗山英樹さん(63)は「誰も成し遂げたことがない記録を達成するのは素晴らしいし、うれしい」と賛辞を贈った。

 偉大な記録の中で栗山さんを驚かせたのは、盗塁数だった。「盗塁にあれほど興味を持って、あそこまで進むとは」。日本ハム時代の大谷選手は野手として並外れた打撃力が注目された一方、盗塁数は2016年の7盗塁が最多だった。

 ただ、素質はあった。栗山さんは「状況判断が抜群。スピードはあるが、ケガをさせないのが一番。そっちのリスクばかり考えていた」と振り返る。当初は盗塁のサインを出していたものの、その後は投打の「二刀流」で活躍する大谷選手の負担を考慮し、止めることがほとんどだったという。

 入団時から大谷選手の潜在能力の高さに注目し、プロ1年目の春季キャンプで遊撃手に挑戦させたこともあった。指揮官として、大谷選手の持ちうる力を最大限発揮できる方法を探ってきた。当時を思い起こしながら、「色々なことができるのは理解していた。盗塁は体調が整わないと、行こうと思わない。体調を常に保てているのが実はすごい」とたたえる。

 レギュラーシーズンは9試合残っており、さらに記録を伸ばす可能性が高い。日本ハム時代から優しさと厳しさをもって見守ってきた栗山さんらしく、「僕が見ている天井はもっと高い。さらに誰も見たことがない景色を見ることができると信じているし、楽しみにしている」と、まな弟子にエールを送った。

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