「今年1番良くなかった」2回途中ノックアウトの阪神・伊藤将の敗因を日本一の投手コーチ 佐藤義則氏が分析

2022年9月22日(木)16時40分 ココカラネクスト

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 21日に行われた阪神対広島の試合について、現役時代、阪急で最優秀投手をはじめ、最優秀中継ぎ投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーラン達成など数多くのタイトルを獲得し、引退後も阪神、日本ハム、楽天などで投手コーチを歴任、ダルビッシュ有や、田中将大ら日本を代表する投手たちを育てあげ、野村克也氏や星野仙一氏に「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏が、自身でおこなっているYouTubeチャンネル「佐藤義則チャンネル」で語った。

【動画】糸井嘉男選手 お疲れ様でした / 9月21日【阪神 vs 広島】佐藤義則 のワンポイント解説


 9月21日に甲子園球場で行われた、阪神対広島の試合は4-10で阪神が敗れた。

 この日の阪神は初回からいきなり2点を先制したものの、直後の2回に先発・伊藤将が坂倉にソロ、小園に2ランを打たれるなど乱調。一死満塁とした場面で降板した。それでも阪神は梅野の本塁打などで同点に追いつくと、その後はリリーフ陣が踏ん張り、スコアボードに0を並べた。9回で決着はつかず、勝負は延長戦に。迎えた11回、阪神は7番手の岩貞が広島打線につかまった。上本、菊池涼、西川に3連打を浴びるなど6失点。4−10で敗れる結果となり、これで阪神は4位の広島に1ゲーム差の5位に転落した。

 すべては先発投手が2回でノックアウトされるという早期降板が招いた結果とあって、佐藤氏はこの日の伊藤将のピッチングに厳しい目を向けた。

「今日は伊藤も(相手先発の)森下も調子は良くなかった。その中でも伊藤はスライダー、カットボールなど変化球がすべて高かった。ホームランを打たれたのもそう、フォアボールも出して、今年1番良くなかった」

 と振り返り、3四球を与え、2つの本塁打を与えてしまった伊藤将の制球難を指摘。2回に広島・小園に2ランを許した場面についても、

「カットボールが高めにいってしまったもの。何で良くないボールを投げさせているのか」

 と序盤から高めに浮いていた変化球をあの場面で選択したバッテリーにも、疑問の目を向けた。

 さらに、メカニック上の問題についても言及。

「左の手が後ろに落ちすぎて、腕が前に出てこなかった。その分、変化球が高かったように見えた。変化球を投げるにはもっと前でリリースしないといけない。その分、ボールが高くなった」

 と、伊藤のフォームの異変を察知し、低めに制球できなかった原因を分析したうえで、「これなら早く変えられて当然」だとした。伊藤将はこの日、1回3分の1で降板、プロ2年目にして自身最短KOと悔しい結果となった。

 そして、この試合で佐藤氏が問題視していたのは攻撃面にもあった。

「森下も調子は良くなかったが、そこを阪神が崩すことができなかった。11回までに点数が取れない打線に問題があるかなと思っています」

 と阪神が勝つためには野手陣がリードをつくり、リリーフ陣へ繋げる形がベストだと語る佐藤氏は、この日の試合で打線が繋がらなかった野手陣の不甲斐なさを嘆いた。

 動画内では他にも、今季限りの引退を発表した糸井嘉男についても語っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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