全日本ラリー第8戦:RALLY HOKKAIDOもスバルが制圧。新井大輝が2019年3勝目

2019年9月24日(火)14時3分 AUTOSPORT web

 2019年のJRC全日本ラリー選手権は9月20〜22日、北海道の帯広市を中心に第8戦『RALLY HOKKAIDO』が行われ、新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が2019年シーズン3勝目を飾った。


 全10戦で争われている2019年の全日本ラリーも終盤戦に突入。第8戦となるRALLY HOKKAIDOはAPRCアジア・パシフィックラリー選手権やJSR日本スーパーラリーシリーズと併催され、3日間全14SSの走行距離167.11km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は661.09kmと、シリーズ最大規模のイベントだ。


 競技は20日(金)に全長1.47kmのSS1で幕を開け、このステージでは新井大輝が55秒でトップタイム、総合首位につける。0.5秒差の総合2番手には同じスバル陣営の鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)が続いた。


 翌21日(土)からは林道を舞台としたグラベル(未舗装路)SSでの戦いとなる。SS2では鎌田がトップタイムで総合首位を奪ったが、20km以上のロングステージだったSS3〜4では新井大輝が連続トップタイム。総合首位の座を奪い返した。


 また、このSS3〜4では新井大輝の父、新井敏弘が2番手タイムを刻んでおり、総合2番手にポジションを上げている。


 総合首位を走る新井大輝はSS3〜4を再走するSS6〜7でもステージ最速タイムを刻み、最終的に総合2番手との差を15.4秒まで広げて競技2日目を終えた。


 競技最終日もスバル陣営による上位争いが激しさを増す展開に。SS9〜10では鎌田が最速タイムを刻み、総合2番手の座を奪還。首位につける新井大輝の6.1秒後方まで迫る。


 しかし、続くSS12では新井大輝が最速タイムで反撃し、その差を8.5秒まで押し戻した。


 その後も新井大輝はペースを緩めることなくSS13〜14も走りきり、最終的に8.9秒リードで2019年シーズン3勝目を達成した。


 首位の新井大輝が逃げ切った一方、総合2位争いは最終ステージ直前のSS13を終えた時点で総合2番手の鎌田と総合3番手の新井敏弘の差が0.9秒になる激戦となった。

親子揃って表彰台に上がった新井敏弘(左)と新井大輝(右)


 迎えた1.47kmの最終SS14では、追う立場の新井敏弘が52.5秒のベストタイムでステージを制覇。しかし、鎌田が0.3秒差のステージ2位で続いたため逆転はなく、鎌田が総合2位、新井敏弘が総合3位となった。


 JN-2クラスでは眞貝知志/箕作裕子(トヨタ・ヴィッツ)が優勝したほか、JN-3クラスでは曽根崇仁/木村裕介(トヨタ86)が、JN-4クラスでは古川寛/大久保叡(スズキ・スイフト)が、JN-5クラスでは石川昌平/竹藪英樹(トヨタ・ヴィッツ)が、JN-6クラスでは大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツ)が、それぞれ優勝している。


 なお、JN-3クラスは優勝した曽根/木村組が最終戦を待たずしてクラスチャンピオンを獲得している。


 2019年の全日本ラリー、第9戦は10月11〜13日に岐阜県高山市を中心として行われる『M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ』だ。

新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)
鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)


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