MotoGP第9戦:モルビデリ、転倒を喫しながらも初日総合トップ。中上は総合5番手につける

2020年9月25日(金)22時35分 AUTOSPORT web

 MotoGP第9戦カタルーニャGPのフリー走行1回目、2回目が、スペインのカタロニア・サーキットで行われ、MotoGPクラスは、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が初日総合トップだった。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合5番手で初日を終えた。


 第9戦カタルーニャGPでは、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が引き続き欠場。ただ、マルケス兄は、木曜日には地元サーキットであるカタロニア・サーキットを訪れ、チームスタッフなどとコミュニケーションをとっていた。マルケス兄の代役となるのはステファン・ブラドル。前戦は直前に手術を受けた右腕の状態を理由に欠場したが、今大会はフリー走行1回目から出走した。


 また、腕上がりの手術を受けた右腕の状態により、第7戦から第8戦まで欠場していたカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)は、カタロニア・サーキットで高所のステップからつまずいて落下してしまい、左足首靭帯断裂の怪我を負ってしまう。しかし、この第9戦カタルーニャGPから復帰を果たした。


 カタルーニャGPのフリー走行1回目は気温18度、路面温度18度のドライコンディションで行われた。序盤、トップタイムをマークしたのはファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)。クアルタラロは体調不良を理由に木曜日のプレスカンファレンスを欠席したが、体調の懸念を払しょくする走りを見せる。


 開始20分、5番手につけていたジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が5コーナーでクラッシュ。ミルはピットに戻り、その後、走行を再開。終盤には2番手タイムをマークする。


 残り時間3分を切って、トップをキープしていたクアルタラロが1分40秒584を記録。自身のトップタイムを更新した。さらにアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)が2番手に浮上。クアルタラロとドヴィツィオーゾは最後のアタックでもそれぞれタイムを更新。クアルタラロがトップ、ドヴィツィオーゾが2番手でセッションを終えた。


 3番手に続いたのはセッション中盤に転倒を喫したミル。前戦ウイナーのビニャーレスは4番手で、5番手にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が続いた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はトップから1.178秒差の11番手だった。


■FP2のトップタイムはモルビデリ。中上は5番手


 フリー走行2回目は気温22度、路面温度は34度まで上昇し、午前中よりも風が強めに吹く状況。セッション開始10分で、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)がトップに浮上。2番手にブラッド・ビンダー、3番手にポル・エスパルガロの、レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングのふたりがつける。KTMのふたりはフリー走行1回目で10番手以下に沈んだが、フリー走行2回目序盤に午前中のタイムを更新した。


 開始20分すぎ、トップにつけていたモルビデリが10コーナーで、また、ステファン・ブラドル(レプソル・ホンダ・チーム)が2コーナーで転倒を喫する。


 残り時間5分となるころ、ミルがトップタイムをマーク。さらにアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)のホンダライダーふたりが相次いでタイムを更新し、残り時間3分で中上が2番手、マルケス弟が3番手に浮上する。


 続いてビンダーが1分40秒008を記録してトップに立った。しかし、最後のアタックでモルビデリが1分39秒789の1番手タイムをマーク。そのままモルビデリがトップでセッションを終えた。2番手にはモルビデリ同様に最後のアタックでタイムを更新したヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)がつけ、ビンダーは3番手。


 前戦ウイナーのビニャーレスも最後のアタックで4番手に浮上した。中上は5番手でセッションを終えている。初日総合としても、トップ5まではフリー走行2回目の結果と同様だった。一方、フリー走行1回目でトップだったクアルタラロは、セッション終盤に自己ベストを更新できず、フリー走行2回目では14番手で終えた。

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