「勝ちパターンが見えすぎている」巨人低迷の原因を球界OBが指摘 浮き彫りになった課題とは?

2023年9月28日(木)7時3分 ココカラネクスト

今季も苦戦を強いられた巨人。原監督は試行錯誤したが…(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は9月26日のDeNA戦(横浜)に0-1で完封負け。3位・DeNAとのゲーム差は「4」となり、クライマックスシリーズ(CS)出場は絶望的な状況となった。

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 この日は先発登板した山崎伊織が8回114球を投げて4安打、1失点と好投を披露。しかし、打線はセ・リーグで勝利数トップの東克樹から点を奪うことが出来ず、0-1で敗れた。

 3年ぶりのセ・リーグV奪回を目指したものの、今季も低迷した巨人。その原因について球界OBが自身の見解を語っている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は27日に自身のYouTubeチャンネルを更新し、CS進出が絶望的となった巨人について言及した。

 高木氏は巨人の投手陣について「そこそこ戦えるような先発投手陣はいると思うけど、問題はその後だよね。何といっても8回に苦しんだ。投手陣はいろいろと整備が必要」とリリーフ陣の課題を指摘。「巨人にはパワー系の投手が少ない。オリックスは何年もかけてドラフトで(強力な投手陣を)構築してきた。巨人ももう一度ドラフトを見直さなければならない」とも語った。

 また、野手陣については「脚力という意味では他のチームより劣るかなという感じはする」と、機動力の課題を指摘した。巨人はチーム本塁打数がリーグ1位の163本を記録しているが、高木氏は「本塁打が中々でない時にどうやって点を取るのかと考えたときに、足を絡めたりとか、1つの四球が1点になったりというプレッシャーが巨人にはないだけに、相手は戦いやすいのかな。本塁打さえなければある程度はゲームを作ることができる、という勝ちパターンがあまりにも見えすぎている」と語った。

 様々な課題を指摘したが、その上で高木氏は「二面性、三面性を持ったチームに変貌していかないとBクラス脱出は難しい」とチーム全体として“変化”の必要性を強調。ドラフトやトレードなどで特徴のある選手を獲得し、巨人ならではの強みをチームとして作り上げることが必要だと見解を示した。

 浮き彫りになった課題を改善し、来季は低迷から抜け出すことができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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