ホームに強い点取り屋! ホセル、約12年の時を経てレアル・マドリードでの“ある記録”を更新中

2023年9月28日(木)17時39分 サッカーキング

ホームでは“4試合連続”となる得点を決めたホセル [写真]=Getty Images

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 レアル・マドリードに所属しているスペイン代表FWホセルが、およそ12年の時を経て同クラブのホームゲームでの“ある記録”を塗り替えている。

 現在33歳のホセルはセルタのカンテラ(育成組織)で育った後、レアル・マドリード・カスティージャ(Bチーム)入りを果たしたが、トップチームに定着することはできず、その後はドイツ、イングランド、スペインと国内外のクラブを転々とした。2022−23シーズン開幕前にエスパニョールへ完全移籍を果たすと、同シーズンはラ・リーガ34試合の出場で16ゴールを記録。ピチーチ賞(得点王)はバルセロナ所属のポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキに譲っていたが、スペイン人の最多得点者に贈られるサラ賞を受賞していた。

 エスパニョールでの活躍が認められ、ホセルは今年3月に32歳でスペイン代表デビューを飾っただけでなく、6月には古巣であるレアル・マドリードへの加入が決定。買い取りオプション付きのレンタル移籍で、11シーズンぶりの復帰が決まっていた。今季は開幕直後はベンチスタートが続いていたものの、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールの負傷離脱に伴い、最前線で出場機会が増加。ケガに見舞われたヴィニシウスに代わってピッチに立った第3節セルタ戦(○1−0)で終盤にイングランド代表MFジュード・ベリンガムの決勝ゴールをアシストすると、本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』での開幕戦となった第4節ヘタフェ戦(○2−1)では後半頭に反撃の狼煙を上げる同点ゴールをマーク。ホーム2連戦となった第5節レアル・ソシエダ戦でも、1−1で迎えた60分にヘディングシュートを叩き込み、2−1での逆転勝利へ導いていた。

 その後、レアル・マドリードはチャンピオンズリーグ(CL)初陣のウニオン・ベルリン戦を1−0で制したが、前節は敵地で行われたアトレティコ・マドリードとのダービーで1−3と敗北。今季初黒星を喫した一戦から中2日、27日にはラ・リーガ第7節でラス・パルマスをホームに迎えた。試合は立ち上がりからレアル・マドリードが攻め込む展開となり、ホセルも数多くのチャンスに恵まれながら、スペイン人GKアルバロ・バジェスのビッグセーブもあって均衡を破るには至らない。それでも、前半アディショナルタイムにスペイン人FWブラヒム・ディアスが右足でこじ開けると、54分にはブラジル代表FWロドリゴからのクロスボールをホセルが頭で沈め、2−0で勝利を飾っていた。

 これでホセルは今シーズン『サンティアゴ・ベルナベウ』で開催されたラ・リーガ全3試合でゴールを記録した。だが、ホセルのレアル・マドリードの選手としての“ホーム連続得点記録”は今季から始まったものではない。遡ること12年前、2011年5月に『サンティアゴ・ベルナベウ』で行われた2010−11シーズンのラ・リーガ最終節アルメリア戦にて、ホセルは6点をリードした84分からピッチに立つと、その2分後にはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現:アル・ナスル)からのアシストによりゴールを決めていた。

 当時のホセルはこの試合がトップチームでのデビュー戦となり、翌シーズンはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)のポンフェラディーナ戦に出場して得点を決めたが、ラ・リーガでの出場機会は得られなかった。このシーズンを最後にホセルはホッフェンハイムへの完全移籍を決断している。当時のトップチームではラ・リーガわずか1試合しか出場できなかったが、実はゴールを記録していたのだ。

 この事実により、ホセルは「レアル・マドリードの選手として出場したラ・リーガのホームゲーム」では、デビュー戦から全試合でゴールを決めていることになる。データサイト『Opta』によると、21世紀のレアル・マドリードにおいて、ラ・リーガでの本拠地デビュー戦からホームゲーム4試合連続でゴールを決めた選手はホセルが初とのこと。現時点では4試合連続の通算4ゴールとなっているが、今後もホセル自身がこの記録を更新していくかもしれない。

 なお、レアル・マドリードの次回のラ・リーガでのホームゲームは10月7日に控えた第9節オサスナ戦だ。同試合でホセルは自身の記録を塗り替えるのか、そのパフォーマンスに注目が集まる。

サッカーキング

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