知れば知るほど深い存在!2022/23プレミアリーグ新任監督まとめ

2022年10月2日(日)14時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

2022年8月5日からスタートしたプレミアリーグ2022/23シーズン。夏の移籍で新たな契約を結んだ選手たちは、周囲との関係やプレー方法など、まだまだ落ち着かない状態が続いていることだろう。


何名かの監督もまた同様に、新たな場所で張り詰めた緊張感の最中にいる。ここでは、2022/23プレミアリーグの新任監督4名について、少しだけ深掘りながらそれぞれの背景をチラリとご紹介しよう!




マンチェスター・ユナイテッド エリック・テン・ハフ監督 写真:Getty Images

エリック・テン・ハフ監督(マンチェスター・ユナイテッド)


隠せない熱いハートの持ち主


  • 生年月日:1970年2月2日 52歳(2022年現在)
  • 出身国:オランダ
  • 現役時代のポジション:DF
  • 選手歴:13年
  • 監督歴:10年(2022年現在)

1989年にオランダ1部エールディヴィジに所属するトゥエンテで、プロデビューを果たしたエリック・テン・ハフ。数々のクラブで活躍後、2002年に選手キャリアを終了。2012年から同リーグ所属のゴー・アヘッド・イーグルスで監督職をスタートした。


2022年4月から、マンチェスター・ユナイテッドで指導をするテン・ハフ監督。プレミアリーグで最も輝いた監督を表彰する「バークレイズ・マネージャー・オブ・ザ・マンス」という月間賞で、2022年9月の受賞者として見事に選出された。


この賞が初めてスタートしたのは1993年。マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督が、実に27回の受賞という偉業を成し遂げ受賞数第1位。第2位が長年アーセナルで手腕を振るってきたアーセン・ヴェンゲル監督(2018年引退)の15回、そして第3位がマンチェスター・シティの現指揮官(2022年10月時点)ペップ・グアルディオラ監督の11回と続いている。


テン・ハフ監督の現地メディア会見を見ていると、表面的な試合結果も重要だが、それと同時に選手の真意や質などを非常に大切にしていることがわかる。1人1人の内部を重視して会話をし、チーム全体を作っていくスタイルが垣間見られる。とても古風な言い回しだが、冷静でもあり熱血漢な人物だ。




ボーンマス ガリー・オニール監督 写真:Getty Images

ガリー・オニール監督(ボーンマス)


苦難を乗り越えた揺るぎない自信


  • 生年月日:1983年5月18日 39歳(2022年現在)
  • 出身国:イギリス
  • 現役時代のポジション: MF
  • 選手歴:19年
  • 監督歴:約1ヶ月(2022年現在)

2000年に、イングランド実質3部(EFLリーグ)所属のポーツマスで、当時若干16歳にしてプロデビューしたガリー・オニール。ウェストハム・ユナイテッドやノリッジ・シティなどで順調にキャリアを積んだ。2019年にEFLリーグのボルトン・ワンダラーズで現役引退。2022年からボーンマスで監督職(暫定監督)をスタートする。


リバプールU23チームのアシスタントマネージャーに従事した経験もあるオニール監督。その際に現地のラジオ番組で16歳で選手デビューした当時の苦悩を語っている。家族には、もちろんサッカープレイヤーとしての活躍について期待や応援をされていたが、一方でどれだけ学問が人生にとって大切なのかを日々聞かされていたそうだ。本人にはプロ契約を結んだ限りはサッカーを第一優先としなければならないという責任感も強くあり、プレー後に学業に集中しようと試みても非常に困難だったそうだ。


専門的分野と学業の両立は万国共通の最初の壁になるが、それを乗り越えた先には、オニール監督のような大きな自信と経験という宝を得られるだろう。


チェルシー グレアム・ポッター監督 写真:Getty Images

グレアム・ポッター監督(チェルシー)


人間力で人々を惹きつける


  • 生年月日:1975年5月20日 47歳(2022年現在)
  • 出身国:イギリス
  • 現役時代のポジション:DF
  • 選手歴:13年
  • 監督歴:14年(2022年現在)

1992年にイングランド2部(EFLチャンピオンシップ)に所属のバーミンガム・シティでプロ契約を結んだグレアム・ポッター。その後、2005年に当時EFLリーグ2(実質4部)のマックルズフィールド・タウン(現マックルズフィールド)で選手キャリアを終了。2008年から同じくイングランドのリーズカーネギー(2011年解散)というクラブで初めて監督職をスタートする。


2019年から2022年にかけてはブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンで指揮をとり、その後に現在のチェルシーから熱いオファーを受け、本人とアシスタントスタッフ数名が引き抜かれる形に。2022年9月からチェルシーの監督となった。


ポッター監督は、現役引退後から監督になるまでの3年間、イギリスのオープン大学で社会科学の学位を取得。その他にも人間学として特にリーダーシップについて修得している。それが指導スタイルの基盤ともなっており、人と人とが互いに快適でプレッシャーを感じないよう交流を深め、出来るだけリラックス出来るような環境づくりを心掛けているようだ。選手との親交だけでなく、地域社会との交流など積極的な姿勢を見せている。


また、非常に興味深い現地の声として「チェルシーのサポーターではないが、グレアム・ポッターは好きだ」とあがるなど、どうやらポッター監督には人間的に尊敬する眼差しが注がれているようだ。




ブライトン ロベルト・デ・ゼルビ監督 写真:Getty Images

ロベルト・デ・ゼルビ監督(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)


謙虚な中に野心も共存


  • 生年月日:1979年6月6日 43歳(2022年現在)
  • 出身国:イタリア
  • 現役時代のポジション:MF
  • 選手歴:15年
  • 監督歴:9年(2022年現在)

1998年に、イタリアのセリエAに所属のミランでプロデビューしたロベルト・デ・ゼルビ。2013年に同国3部セリエCに所属のトレントでのプレーを最後に、現役キャリアを終了。同年からセリエDに所属のダルフォ・ボアリオで監督職をスタートする。


2018年からはセリエAのサッスオーロも指揮。2021年にはウクライナ・プレミアリーグのシャフタール・ドネツクの新監督に就任すると、同年9月ウクライナ・スーパーカップで優勝。クラブを優勝まで導いた初めてのイタリア人監督という快挙を成し遂げた。2022年7月に、ロシアのウクライナ侵攻問題を受け止む無く同クラブを退任。9月からイングランドへ渡り、現在のブライトンの監督として着任した。


これまでイタリア、ウクライナを拠点として活動してきたデ・ゼルビ監督。イングランドを舞台にするのは初めての試みとなり、プレミアリーグでの闘い方、選手との関係性、他クラブとの関係性など全てが新鮮。どのように自分が動いていけば良いのかなど、日々模索中のようだ。


記者会見では「時間があればブライトンの観光やイタリアンレストランで食事もしたいが、それよりもまずは英語を習得しないといけない」と、もう1つの目標も語っている。実際に現在(2022年10月時点)は隣に通訳を迎えての会見が主になっており、本人としても早くスムーズに英語で自分の意見を伝えたいと考えているようだ。

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