「やっぱりここ一番で打っている」勝負強さ見せた佐藤輝明に球団OBも感服 初勝利の2年目右腕にも「CSでも戦力に」と期待の声

2023年10月3日(火)18時57分 ココカラネクスト

調子を上げてきた感がある佐藤。このまま勢いを保ち、CSでも活躍したい(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 今季、シーズン中盤から独走でセ・リーグを制した阪神は、10月1日の広島戦に6-5で勝利。点の取り合いとなった試合を制した。

 CS出場を決めたものの、DeNAとの2位争いを演じている広島に対し、阪神は馬場皐輔が先発。4回以降から細かく投手を繋ぐという「ブルペンデー」となり、7人の投手が登板。最終回には岩崎優が2点を失うも、1点差で逃げ切り今季35セーブ目を挙げ、最優秀救援タイトルを確定させた。

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 打線も3回、広島先発の大瀬良大地に対しヒットと四球でランナー2人が出塁し、この後、替わった大道温貴にも3番森下翔太がストレートでの四球を選び満塁とチャンスを広げる。大山悠輔が三振に倒れるも、続く佐藤輝明のセンターへのタイムリーヒットで阪神が先制した。さらに佐藤輝は、2-2で迎えた5回にも広島三番手、床田寛樹からライトスタンドへの3ランホームランを打ち、チームに貴重な追加点をもたらしている。

 阪神は7回に坂本誠志郎のタイムリーで6点目を挙げ、これが決勝点となり、広島との今季最終戦となったゲームを白星で締め括った。

 シーズン終盤でみせている佐藤輝の勝負強さが変わらず発揮され、打点を90に乗せた。クライマックスシリーズでの戦いも見据えた選手起用も行なわれたこのゲームには、球団OBによる勝利を称えるコメントや、来る大一番へ向けての提言なども伝えられている。

 現役時、3年連続最多安打を記録し、阪神にも5シーズン在籍し中心打者として活躍した田尾安志氏が自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を10月1日に更新。この日の広島戦での選手のパフォーマンスなどについて語った。

 田尾氏は試合展開を振り返りながら、この日、23号本塁打を放った佐藤輝をゲームでのMVPに挙げており「3回の先制、5回の3ランと、計4打点。佐藤の活躍が大きかった。これでシーズン通算90打点を稼いだ」と賛辞を贈っており、「チャンスでは打てていないような印象もあるんですけど、やっぱりここ一番で打っているんですよね」と最近の好調ぶりにも表情を緩めていた。

 また、この日の2番手で登板し勝ち投手となり、プロ初勝利を手にした岡留英貴のピッチングにも「2年目、プロ入り初勝利。良い球を投げておりました」と述べ、続けて「来季へ向けて、というだけでなく、今年のCSにも出てくる可能性も十分にある、そういうピッチングをみせてくれた」として、今季8試合目の登板となったこの日の内容を高く評価するコメントを並べた。

 一方で、「もっと点が入るゲームだった」と試合展開を評しながら、「(打線で)気になるのはノイジー」と語り、ノーヒットに終わった6番ノイジーのバッティングに言及。3打席で2つの空振り三振、併殺打という結果を振り返り「岡田監督はこのままノイジーで行くんでしょうか」と言葉を続けた。

 その上で「小野寺が6番にいれば、いろんなことが考えられます。小野寺であれば、状況に応じてスクイズやヒットエンドラン、セーフティバントなどで相手にプレッシャーをかけられる。僕だったら小野寺を(6番に)使いたい」と見解を示していた。

 阪神のシーズン公式戦は10月4日のヤクルト戦を残すのみとなった。優勝チームの宿命として、CS、そして、さらに先の戦いを見据える上で、最後まで各選手のプレーには多くの人々の視線が注がれることとなる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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