巨人軍監督は辛いよ…原監督退任へ 2年連続最下位チームの監督は代わらずとも 座を追われる「理由」

2023年10月4日(水)12時51分 ココカラネクスト

今季限りで退任が決まった原監督(C)Getty Images

 去就が注目されていた巨人の原辰徳監督が今季限りで退任することとなった。10月4日付のスポーツ各紙が一斉に報じている。

【関連記事】巨人激震!原監督退任でチーム解体へ 注目集める「選手の名前」

 V奪回を目指して戦った今季はここまで70勝70敗2分けの勝率5割。開幕からいきなり単独最下位に転落するシーンもあるなど、シーズン通して上位浮上が果たせなかった。

 チーム本塁打、打率はともにリーグトップを誇りながら、阪神には18敗(6勝1分け)、広島にも17敗(8勝)と特定のチームに負け続けたことも敗因の一つとなった。

 昨年も4位、今季も4位となり、同一監督による2年連続Bクラスは球団史上初の屈辱。原監督は3年契約の2年目と来季まで契約を残していたが退任することとなった。

 一方で球界全体を見渡せば、2年連続最下位に沈んだ日本ハム、新庄剛志監督、昨年は最下位、今季も5位と低迷を続ける中日・立浪和義監督の続投はすでに球団から発表されている。

 それぞれ下位に沈みながら、若手育成の手腕が評価されるなど共通項はあるにせよ、今回球団から事実上の〝解任通告〟を受けたとされる原監督との立場は明確に違う。

 そこには巨人軍が歩んできた歴史が関係しているといえそうだ。原監督は監督就任1年目の2002年にリーグ優勝、日本一を達成。第二次政権でも2度のリーグ3連覇、2度の日本一に輝くなど常勝軍団を構築した。再度復帰した2019年からの第三次政権でも就任1年目からリーグ連覇に導いた。今回の第三次政権では悲願の日本一奪回こそ果たせなかったが、巨人史上最多の監督通算1290勝という勲章を残した。

 巨人歴代監督の中で「最も勝たせた」監督であることは間違いない。一方で球団は来季創設90周年の節目を迎える。2020年以来遠ざかっているV奪回は至上命題となり、まして3年連続Bクラスの屈辱だけは避けなければいけない。ここで思い切ってチームカラーを変える必要があり、首脳陣も一新、後任には阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチの内部昇格が有力視されるなど、若い力にチーム浮上を託すことになった。

 今季のチームではドラフト4位ルーキーの門脇誠、プロ3年目の秋広優人など今後が楽しみな人材も増えてきた。これらは世代交代を目的に若手の積極起用を進めてきた原監督の功績ともいえる。

 
 巨人軍監督として17年のときを過ごした原監督が指揮を執る最終戦は4日のDeNA戦(東京ドーム)となる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「監督」をもっと詳しく

「監督」のニュース

「監督」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ