途中出場のアルバレス＆ドクが終盤に大仕事！　マンC、ライプツィヒ撃破でCL連勝スタート

　チャンピオンズリーグ（CL）・グループG第2節が4日に行われ、マンチェスター・シティ（イングランド）とライプツィヒ（ドイツ）が対戦した。

　大会2連覇を目指すマンチェスター・シティは、9月19日に行われた今季のCL初陣でツルヴェナ・ズヴェズダ（セルビア）に先手を取られながら、後半に3ゴールを挙げて3−1と逆転勝利を飾った。その後行われたプレミアリーグ第6節ノッティンガム・フォレスト戦では2−0と白星を掴んだが、カラバオ・カップ3回戦のニューカッスル戦とプレミアリーグ第7節のウルヴァーハンプトンで2連敗。嫌な流れを断ち切るべく、ライプツィヒの本拠地に乗り込む。ライプツィヒはCL開幕節のヤングボーイズ（スイス）戦を3−1で制した後、公式戦2連勝を飾り、直近のブンデスリーガ第6節では“絶対王者”バイエルンとの一戦を2−2のドローで終えた。昨季のCL王者をホームに迎える一戦に向けて、チーム状態は決して悪くない。

　マンチェスター・シティはルベン・ディアス、ベルナルド・シルヴァ、アーリング・ハーランドらの主力が先発入り。国内の戦いでは3試合の出場停止処分を受けている“心臓”ロドリも欧州の戦いでは問題なくスターティングメンバーに並んでいる。一方、ライプツィヒはダヴィド・ラウム、エミル・フォルスベリ、シャビ・シモンズらが先発に名を連ねた。

　試合は立ち上がりからマンチェスター・シティが多くのチャンスを作る。14分、右サイド開いた位置でロングフィードを受けたB・シルヴァがカットインから中央へ繋ぐと、ボックス内のスペースへ走り込んだリコ・ルイスが巧みなターンから右足でフィニッシュ。ブロックされたこぼれ球を拾ったフォーデンがタイミングを見て左足を振ったが、シュートはわずかに枠を外れた。

　続く25分には再びマンチェスター・シティが右サイドからの攻撃を披露。リコ・ルイスが敵陣開いた位置にポジションを取っていたB・シルヴァに預けると、内側のスペースを駆け上がってリターンパスを受ける。マイナスへの折り返しに反応したフォーデンは、やや浮き球のボールに右足で合わせ、バウンドしたシュートをゴールに沈めた。前半はこのままマンチェスター・シティの1点リードで終了している。

　後半に入ると、ライプツィヒが反撃をスタート。48分、自陣でジャック・グリーリッシュからボールを奪ったところから、ザヴェル・シュラーガーが縦パスを付けると、待っていたロイス・オペンダは叩いて背後のスペースへ走り込む。ユスフ・ポウルセンのスルーパスで抜け出すと、スピードを上げてペナルティエリアに侵入し、最後は落ち着いて右足で流し込んだ。ライプツィヒが後半の早い時間帯に試合を振り出しに戻した。

　その後はマンチェスター・シティがゴールに迫るシーンを増やし、ハーランドも何度かフィニッシュまで持ち込む場面を作ったが、決め切ることはできない。だが、84分に途中出場した2名のアタッカーが大仕事をやってのける。敵陣左サイドから仕掛けたジェレミー・ドクが相手選手3枚を引き付けてマイナスに繋ぐと、待っていたフリアン・アルバレスがペナルティエリア手前左寄りの位置から右足一閃。ファーサイドを狙い澄ました一撃がゴールに吸い込まれ、マンチェスター・シティが終盤に再び前に出た。

　さらに後半アディショナルタイム、マンチェスター・シティは自陣でクリアボールを跳ね返したカウンターの場面で、ハーランドからの落としを受けたアルバレスが敵陣のスペースへ侵入。左を並走していたドクにボールが渡ると、GKとの1対1を仕留めた。今度はアルバレスのアシストからドクが仕上げ、マンチェスター・シティが試合を決めた。

　試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・シティはほとんどの時間でボールを保持しながら、なかなか勝ち越しゴールを奪えなかったが、最終的には3−1で勝ち切った。一方のライプツィヒは悪くない試合運びを見せながらも、最後に力尽きる形となっている。

　次節のCLは10月25日に行われる。マンチェスター・シティは敵地でヤングボーイズと、ライプツィヒはホームでツルヴェナ・ズヴェズダと、それぞれ対戦予定だ。

【スコア】
ライプツィヒ　1−3　マンチェスター・シティ

【得点者】
0−1　25分　フィル・フォーデン（マンチェスター・シティ）
1−1　48分　ロイス・オペンダ（ライプツィヒ）
1−2　84分　フリアン・アルバレス（マンチェスター・シティ）
1−3　90＋2分　ジェレミー・ドク（マンチェスター・シティ）