オリックス・中嶋監督の続投が発表、これで去就が不透明なのはパ・リーグの2人の指揮官のみ

2023年10月10日(火)14時23分 ココカラネクスト

石井監督(写真)、藤本監督ともにCSの結果で去就が決まるか(C)CoCoKARAnext

 オリックスは10月9日、レギュラーシーズン最終戦となったソフトバンク戦に本拠地の京セラドーム大阪で4-1と快勝後、中嶋聡監督の来季続投を発表した。来季が就任4年目となる。

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 監督代行から監督に昇格した2021年に、前年まで2年連続最下位だったチームを再建して1996年以来25年ぶりのリーグ制覇に導いた。昨季はリーグ連覇と、26年ぶりの日本一を達成。今季は阪急時代にリーグ4連覇した以来、46年ぶりとなるリーグ3連覇に導いた。功績を考えれば続投は規定路線にも映るが、過去2年は日本シリーズ終了後の発表だっただけに、よりタイミングが早まった今季はさらに評価を高めたとも言えそうだ。

 これで来季の12球団の指揮官の陣容はほぼ固まった。セ・リーグでは巨人が原辰徳監督が球団では初めてとなる同一指揮官での2年連続Bクラスという低迷の責任を取って退任。ヘッドコーチ兼バッテリーコーチだった阿部慎之助が新監督に昇格した。

 それ以外の阪神・岡田彰布監督、広島・新井貴浩監督、DeNA・三浦大輔監督、ヤクルト・高津臣吾監督、中日・立浪和義監督は来季の続投が球団から発表されている。

 パ・リーグもオリックスよりも前に、西武・松井稼頭央監督、日本ハム・新庄剛志監督の続投が発表済み。ロッテ・吉井理人監督についても、球団が来季も指揮を託す方針を固めたことが一斉に報じられている。こちらは正式な続投要請はシーズン終了後というが、波乱はないだろう。

 現時点で来季の処遇がはっきりと示されていない指揮官は2人。ソフトバンク・藤本博史監督と、楽天・石井一久監督である。

 ソフトバンクは9日、勝つか引き分けで2位が確定するオリックス戦に敗れてレギュラーシーズンを終えた。昨年も勝つか引き分けで優勝という最終戦のロッテ戦に敗れ、オリックスに逆転優勝されており、2年連続での屈辱的な終戦である。

 チームの順位は10日の楽天−ロッテ戦の結果次第となったが、とはいえ3位以上は確定し、クライマックスシリーズ(CS)に進出することは決まっている。指揮官の処遇は、CSでの戦いぶり次第なのかもしれない。

 楽天は10日の今季最終・ロッテ戦に勝てば、3位で2年ぶりのCS進出が決まる。今季は6月末には借金最大13を背負い最下位にも沈みながら、後半戦は高い勝率で5割に浮上し見事に巻き返してはきた。とはいえ、ここ数年の戦力補強に見合った結果を残せているかどうかは微妙なところだ。

 こちらもまずは3位を確保した上での、CSでの結果が来季以降の処遇に影響してきかねないところだ。

 現時点では来季、新監督が誕生するのは阿部新監督が就任した巨人のみ。2024年のプロ野球に、さらに新たな指揮官は誕生するのか。パ・リーグのCSも含めた残りわずかな試合が、その行方を握っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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