18年ぶりVの阪神を引っ張った5人のタイトルホルダーを大物球団OBが激賞!独自に「MVP」に選んだ選手とは?

2023年10月10日(火)12時58分 ココカラネクスト

監督の期待にしっかり応え、不動の2番として機能した中野の活躍は素晴らしかった(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 今季、セ・リーグのペナントレースを制した阪神から、5人のタイトルホルダーが誕生した。

 投手では、シーズン当初から先発陣の中心として1シーズンを投げ抜いた村上頌樹が最優秀防御率(1.75)のタイトルを獲得。さらに、守護神の役割を担った岩崎優も最多セーブ(35個)に輝いた。打者では4番大山悠輔が最高出塁率(.403)、中野拓夢が最多安打(164本※DeNA牧秀悟も同数)、近本光司が盗塁王(28個)と、それぞれが高い数字を残し優勝に大きく貢献した。

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 盗塁王の近本以外の4人は、今回の部門で初タイトルとなるなど、各々のポテンシャルを最高に発揮したシーズンとなり優勝チームを引っ張った。村上は初めてシーズンを通して投げ抜き、岩崎はクローザーを任されていた湯浅京己の不振、戦線離脱という窮地を救った。大山も生え抜きの4番としてフル出場を果たし、近本、中野も不動の1、2番として定着、上位打線で存在感を放っていた。

 18年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたシーズンでのタイトル獲得ということで、よりその価値が高まったたことは間違いないだろう。さらに、過去、同じくタイトルに輝いた球団OBからもそれぞれが大いに意味のある、今季の活躍だったと語る声も届いている。

 現役時、「Mr.タイガース」として長く阪神の中心打者として活躍し、本塁打王や打点王にも輝いた実績を持つ掛布雅之氏がYouTubeチャンネル『掛布雅之の憧球』を10月8日に更新。阪神のタイトルホルダーたちのパフォーマンスを振り返っている。

 掛布氏は、防御率タイトルを獲得した村上については、ストレートの威力や気の強さなども指摘しながら「一番ビックリしたのは、あまり大きくない、あの身体でローテーションを守ったこと」と語っており、また、1試合での最多失点数がわずか4点だったことにも「これは凄いでしょう。もうあっぱれだよね」と賛辞を贈っている。

 リーグ最多セーブを挙げた岩崎には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)後に、湯浅が調整に苦しんだことで、「7、8、9(回)、どのポジションでも投げられる準備をしていたんじゃないかと思う」として、はやくからクローザーとして投げる意識を持っていたと振り返った。

 自身と同じ、生え抜きでの4番という重責を担った大山にも「最高出塁率タイトルは立派」と絶賛。その上で「99個の四球を選べるほど選球眼が良い。注文を付けるならば打ち損じも減らし、本当の意味で阪神の4番になってもらいたい。本塁打30本、打率3割、打点も90くらいいける」と来季への期待の言葉を並べた。

 そして掛布氏が「僕の中でのMVP」と語ったのが、最多安打を獲得した中野。「作戦上、いろんな制限がある2番バッターで最多安打。守備でもコンバートされ、怪我をせず、あれだけの守備をみせながらフルイニング出場。1イニングも休まなかった」と褒めちぎっており、加えて、近本の盗塁王獲得にも貢献する打席も少なくなかったと称え、「ベンチからのいろいろなサインもあった中での最多安打は本当に立派だと思う」と力説していた。

 4度目の盗塁王となった近本も含め、それぞれがMVP級の活躍をみせた。そして、リーグトップの数字を残した彼らの真価は、クライマックスシリーズという大一番でもさらに発揮されるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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