EFL会長、プレミアのBチーム参入は「実現しない」…リーグ杯改革も示唆

2021年10月11日(月)18時46分 サッカーキング

[写真]=Getty Images

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 EFL(イングランド2部〜4部)のリック・パリー会長が、プレミアリーグ(同1部)に所属するクラブのBチームがリーグに参入する可能性を否定した。10日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えた。

 欧州各国リーグの大半でリザーブチームがピラミッドに参入しているなか、プレミアリーグでは「プレミアリーグ2(U−23)」など、ピラミッドから独立したリザーブリーグが存在している。2016年にもプレミアリーグのBチームをEFLに組み込む構造改革が検討されたが、EFL各クラブの反対もあり実現しなかった。

 マンチェスター・Cのフェラン・ソリアーノCEO(最高経営責任者)は先日、この問題へと言及。同氏は2017年に同クラブの下部組織からドルトムントへと移籍し、今夏に移籍金7300万ポンド(約111億円)でマンチェスター・Uに加入したFWジェイドン・サンチョらを例に挙げて、次のように語っていた。

「Bチームが認められていないイングランドで選手を育てると、17歳や18歳の少年たちの成長に差が出てしまう。成長に適した場所を見つけられず、例えばドイツのチームに奪われてしまう。彼らは買った時の10倍の値段で我々に売り戻そうとしている」

 しかし、パリー会長はBチームのEFL参入が「実現するとは思えない」とコメント。「これまでにも(イングランドサッカー協会の会長によって)何度か試みられてきたことだが、私は『それは譲れない、実現しない』と言ってきた。私の考えとは関係なく、私たちのクラブが熱狂するようなものではない」とも語った同会長は、Bチームの参入に反対する理由について、次のように説明している。

「EFLの強みは、すべてのクラブが地域社会の中心に位置していることだ。クラブはトップチームやピッチ上で起こることと同じくらい、コミュニティを重視している。Bチームが突然に参入してくることが問題なのではなく、『ピラミッドとは何か』を誤解しているというだけの話である」

 また、パリー会長は、イングランドのリーグ杯にあたるEFLカップ(現名称カラバオ・カップ)にも言及。「ヨーロッパ大会に参加していないクラブだけが出場する可能性もあるし、EFLのクラブだけの大会になるかもしれない。すべての可能性がある」と、改革を示唆している。

サッカーキング

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