2020年初優勝のペトルッチ「ドライだったとしても表彰台争いができるとわかっていた」/MotoGP第10戦決勝トップ3コメント

2020年10月12日(月)12時2分 AUTOSPORT web

 MotoGP第10戦フランスGPの決勝レースがフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、表彰台を獲得したダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)、アレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、ポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が会見に登場。レースを振り返った。


■ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)/決勝:優勝


「昨年の優勝からとても長かった。今シーズンの序盤はとても難しかったけれど、(前戦)バルセロナのあとに自信を得て、この週末を通じて上位につけることができた。今日は雨が降るとは思わなかった。でも、ドライだったとしても表彰台争いができるとわかっていたよ」


「レースのスタートからすぐに前に出て、混戦を避けようとしたんだ。路面はどのくらいウエットなのかわからなかったけれど、なんとかリズムをつくっていった。けれど、たくさんのライダーが追い上げてくるのを見たよ。(アレックス・)リンス、それからポル(・エスパルガロ)。それから、アレックスが僕より1.2秒も速いのを確認した。彼がどこにいるのかはわからなかったけれど、信じられないほど速かった。それで攻め始めたんだ」


「ドヴィ(アンドレア・ドヴィツィオーゾ)は僕を交わそうとしていたけれど、僕はギャップをつくった。4コーナーでフロントを失った周もあったけれど、こらえることができたよ。幸い、ドヴィと僕の間にはアレックスがいて、すごく速かった。最後の3周か4周では、アレックス(・マルケス)が来ていてとても速かった。わずかにドライのラインがあったけれど、リヤタイヤはもう限界だった。けれど、レースを終えて勝つことができた。とても久しぶりだけれど、すごくうれしいよ」


「今シーズンは本当にすごいシーズンだ。まだ始まっていないうちから、僕はシートを失った。そのときは、誰も僕を信用していないように感じたよ。でもそれから動きがあって、別の人たちが僕を信用してくれたんだ」


「でもシーズンが始まってみると、新しいリヤタイヤにすごく悩まされた。最初にエレクトロニクスに取り組んだのだけど、それは違っていた。そして、ミサノテスト、それからバレンシアで、求めているものを見つけたんだ。大きなチャンスだとわかったよ。そして優勝できたんだ」


■アレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)/決勝:2位


「長くて難しいレースだったよ。18番グリッドからスタートして、可能性は感じていたけれど、表彰台は期待していなかった。スタートは悪くなくて、1コーナーに入った。少し危なかったね。それから3〜4周は、タイヤをうまく暖める必要があった。フロントはミディアムタイヤ、リヤはソフトタイヤだったから。序盤は攻めず、それからだんだんフィーリングと自信を得ていったんだ」


「ドゥカティの3人のライダーが大きな差を築いているのを見て、3人いるから表彰台は不可能だなと思った。でも、カル(・クラッチロー)の後ろについてオーバーテイクして、それからドゥカティとの差が詰まり始めた。いくしかないよね。全力を尽くした。ポルを抜いて、それから重要だったのは、ドヴィを交わそうとして少し時間がかかったことだ。(ドヴィは)ストレートやブレーキングで速く、僕は4コーナーから6コーナーのような別の場所でオーバーテイクを試みた。難しかったけれど、トライしたよ」


「それから、ペトルッチが遠いのを見て、残り3周から最後までは攻めずにいった。アレックス(・リンス)はクラッシュしていたし、そうなったらすべてが終わってしまう。クラッシュしてしまえば、誰も(僕の)レースを覚えていない。それから、ポルが後ろにきたけれど、うまくコントロールしたよ。本当にうれしいよ。チームにとってもね。表彰台が必要だったんだ」


「僕の最後の表彰台は(2019年、Moto2クラスでの)マレーシアだった。そのときは本当に素晴らしい気持ちだったよ。正直言って、チャンピオンを獲得したときのほうが、MotoGPクラスの表彰台よりもうれしいね。でも、もちろんこの表彰台も、すごくうれしいよ」


「ただ、ドライでまた表彰台を獲得しないとね。大事なのは速さ。MotoGPクラスで、少しずつ学んでいるけれど、すべてをまとめ、それから予選をうまくやらないといけない。18番グリッドからのスタートはすごく難しいからね」


■ポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)/決勝:3位


「ドゥカティは特にレース序盤で信じられないくらい速くタイヤを暖めていた。でも、終盤では、ドヴィツィオーゾはスロットルの開け始めで苦戦していたよ。だから、終盤に戦えると感じたんだ。でも、序盤は追いかけられなかった。バイクにとどまろうとしていたんだ。フロントもリヤも、本当に滑りやすかったからね。でも、ゆっくりとすべてがよくなっていった」


「レースの中盤ではバイクのパフォーマンスがよくなったと感じたよ。コントロールするようになると、いいリズムを刻み始めた。そのとき、リンスとの差が縮まったのがわかった。だから、彼を追いかけ始めたんだ。常にブレーキングを遅くし、ギャップをキープした。表彰台を獲得できると確信し始めたよ。でも、レースの中盤までは本当に厳しかったんだ」


「3回目の表彰台を獲得できてとてもうれしいよ。これをもう少しコンスタントにしたいね。表彰台に上がれないときは、6位、7位、8位くらいだから。でもとにかく、シーズン後半が面白くなってきたよね」


「確かに、バイクは路面のコンディションにかかわらずよくなってきているよ。今日がドライコンディションだったとしても、いい結果になっただろうと思う。たぶん、表彰台は難しかったと思うけれどね。特にヤマハが週末を通じてよかったから」


「(次戦の)アラゴンは好きだし、Moto2クラスでは優勝もしている。速く走れるサーキットだ。でも、2年前は鎖骨を骨折して、去年は手首を骨折して、ここ2年は参戦できなかった。今年は参戦できるからうれしいよ。ホームグランプリとも言えるサーキットだしね。僕の住んでいるところからクルマで2時間半くらいの場所にあるんだ。いいパフォーマンスができたらいいと思う」

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