岡田体制の終結から1日で藤川球児新監督が誕生 若虎の信望も厚い“兄貴分”に虎党も反響「コーチ経験はないけど大丈夫?」
2024年10月14日(月)16時30分 ココカラネクスト

岡田監督(80番)のバトンを受け、虎の指揮官となる藤川(左)。(C)産経新聞社
虎党たちにとって失意となった一戦から一夜が明け、一大決定がついに日の目を見た。10月14日、阪神は来季から藤川球児氏が第36代監督に就任すると発表した。生え抜きの投手による監督就任は、1989年の村山実(70〜72、88〜89)までさかのぼる。
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いわゆる“岡田イズム”を継承する抜擢となった。
阪神は前日に本拠地・甲子園で行われたCSファーストS第2戦でDeNA相手に3-10で大敗。日本一連覇の道が絶たれた中で、岡田彰布監督は2年契約満了に伴って勇退となり、チームは再建に乗り出す運びとなっていた。
常勝軍団となるためにも重要になる。球団の未来を左右するタスクを任された藤川新監督は、虎党に愛されたレジェンドでもある。第一次岡田政権の2005年には、中継ぎとして80試合に登板し、最優秀中継ぎ賞を受賞するとともに、リーグ優勝に貢献。久保田智之、ジェフ・ウイリアムズとともに、勝利の方程式「JFK」を形成。当時に中日を率いていた名将・落合博満に「強烈だった」と言われるピッチングで虎党を沸かせた。
13年に古豪カブス入団してからMLB2球団でプレーし、日米両球界の酸いも甘いも知る。16年に古巣・阪神に復帰して20年に現役を引退。その後は経験に裏打ちされた的確な物言いで人気を博する解説業を務めながら、編成に携わり、若虎たちの指導も熱心に行っていた。
無論、現役時代に藤川新監督の「火の玉直球」の虜になった虎党たちの期待は高まっている。Xでは正式発表がされるとともに名前がトレンド入り。「阪神生え抜きの切り札とも言える藤川監督を空費させずに成功に導けるか」「解説が聞けなくなるのは残念」「コーチ経験はないけど大丈夫かな」「“藤川監督”は別格」といったコメントが相次いだ。
現役時代の晩年には投手陣の兄貴分的な言動で、チームのメンターとなった。そんな藤川氏だけに、自身の“恩師”でもあった岡田監督のバトンを継ぐ指揮官として、どう辣腕を振るうかは興味深いところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]