WRC:シトロエン、第13戦スペインに向け新空力パーツ投入か。チームはアンダーステア改善に自信

2019年10月16日(水)14時7分 AUTOSPORT web

 WRC世界ラリー選手権を戦うシトロエン・レーシングは10月25〜27日に行われる第13戦スペイン(ラリー・カタルーニャ)に向けた事前テストを行い、マシンフロントとリヤに新型空力パーツの評価を行ったようだとWRC公式サイト『WRC.com』が報じている。


 シトロエンによるラリー・カタルーニャに向けた事前テストは4日間の日程で行われ、3日間はターマック(舗装路)を舞台にセバスチャン・オジエとエサペッカ・ラッピが、1日はグラベル(未舗装路)を舞台にエリック・カミリがステアリングを握った。


 チームのテクニカルディレクター、オリバー・マロセッリは「テストに投入したものについて言えるのは、我々が全力を注いでいるものということだけ」として言及を避けているが、SNS上ではこのテスト時に撮影されたと思われる写真が複数掲載されており、従来より大型のフロントスプリッターや大きくなった開口部を備えたシトロエンC3 WRCを確認できる。


 またシトロエン陣営は前回のターマックイベント、第10戦ドイツでアンダーステアに苦しめられていたが、マロセッリは事前テストを通じて問題解決への手応えも感じているようだ。


「(事前テストでは)主にディファレンシャル周りの改善に努めた」とマロセッリ。


「(チームの拠点がある)フランス・サトリーのテストトラックで興味深いアイデアを見つけていて、より実戦のコンディションに近い今回のテストでそのアイデアを深めることができた」


「また(第9戦)ラリー・フィンランドで投入したフロントジオメトリーをターマックに初投入したし、ダンパーにも手を加えている。こういった改善が合わさることで、ターマックで我々を悩ませるアンダーステアの問題を解決できるはずだ」


「マシンのバランスは確実に改善されていて、それはドライバーのコメントからも確認できる」


「ただ、この改善が実戦でも通じるのかは不透明だ。実戦でのパフォーマンスにおいて、この改善が充分なのかどうかはラリーが始まるまではわからない。ただ、ラリー・カタルーニャで優勝を争えるように開幕まで全力で開発を続けていく」


 シトロエンに所属するオジエは、第12戦ドイツを終えた時点でランキング首位のオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)とは28ポイント差のランキング2位。次戦ラリー・カタルーニャを終えた時点で、この差が30ポイント以上になると、タナクのチャンピオンが決まり、オジエのシリーズ連覇記録が途絶えることになる。


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