スーパーGT:K2 R&D LEON RACING 2017年第7戦タイ レースレポート

2017年10月18日(水)17時51分 AUTOSPORT web

2017 AUTOBACS SUPER GT
Round.7 IN THAI 300km RACE


難しい状況で魅せた速さ。しかし、結果に繋がらず


10/7(土)公式練習


10:00〜天候:曇り/晴れ路面:ウエット/ドライ気温:29度路温:35度


 今回の舞台は、タイ・ブリラムにあるチャン・インターナショナルサーキット。前戦、鈴鹿で優勝した勢いそのものに、残り2戦も確実にポイントを積み重ねていきたい。
 
 公式練習は、開始前の激しいスコールにより、ウエットコンディションでの慎重な走り出しとなった。時間が経つと路面は乾きだし、タイミングをみてドライタイヤに履き替え両ドライバーが車のバランス、タイヤの確認とメニューをこなし、午後の予選へと備えた。午前の走行を3番手で終え、感触は悪くない。


公式予選


Q1-15:00〜Q2-15:45〜天候:雨/曇り路面:ウエット気温:26度路温:28度


 Q1を担当するのは、蒲生選手。公式練習と同様に、予選開始前にスコールに見舞われ、ウエットコンディションとなる。しかし、上空には晴れ間も見え、終盤には乾きそうな難しい路面状況。
 
 どの様なコンディションであっても安定感のある蒲生選手は、開始とともにコースインし9周目に1’39.664を記録し、2番手でQ1を通過する。

LEON CVSTOS AMG

 
 Q2を託されたのは、黒澤選手。徐々に乾きだした路面も、ふたたび小雨が降り路面を濡らし始める。Q1と同様に難しいコンディションのなか、黒澤選手がコースインする。路面状況を確認しながらタイミングを見てアタックし、4周目に1’40.275を記録。その後もアタックを続行するが、タイムを縮めることができず9番手でQ2を終える。
 
 天候に翻弄される1日となった。シリーズ争いを考えると、今大会は重要な1戦になることは間違いない。明日の決勝では1ポイントでも多くポイントを獲得したい。


10/8(日)決勝


15:00〜天候:雨/曇り/晴れ路面:ウエット/ドライ気温:30度路温:36度


 20分間のウォームアップでは、マシン・タイヤの最終確認、ピットワークのシミュレーションなどを行い決勝へ向けての準備を整えた。サーキットは午前中からタイらしく強い日差しが照りつけ、灼熱のレースを予感させた。
 
 しかし、全車がグリッドに移動し、レース開始を待っていると天候が急変し、スタート30分前には激しい雨がサーキットに降りつける。全車ドライタイヤを装着しグリッドに移動してきたが、各チームグリッド上で慌ただしく作業を行う。


 スタート直前になってみると、路面は完全にウエットコンディション。しかし、晴れそうな空模様、路面はすぐに乾きそうな雰囲気。タイヤ選択がカギを握るレースとなる。スタートは、セーフティカースタートとなり、LEON CVSTOS AMGはウエットタイヤを装着してスタート。セーフティーカー明けの3周目でポジションを1つ上げ、LEON CVSTOS AMGは8番手で戻ってくる。
 
 10周を過ぎた頃から路面が急激に乾き始める。難しい路面コンディションのなか、黒澤選手は順調にポジションを上げ、16周目には5番手までポジションアップを果たす。LEON CVSTOS AMGは20周目にピットイン。蒲生選手にドライバー交代し、給油、タイヤをドライタイヤへ交換しコースに戻るも作業中のミスにより大幅にタイムロスしてしまい、ポジションを落としてしまう。
 
 蒲生選手はポジションを挽回すべく果敢に攻め、ポジションを上げながら周回を重ねるが37周目にピット作業違反により、ドライブスルーペナルティを課せれてしまう。
 
 ペナルティーを消化しコースに戻るも、16番手まで後退する。その後、前車を猛追するも、追い上げも虚しく、LEON CVSTOS AMGは13位でレースを終えた。


レースを終えて


溝田監督
「ピット作業にて、1つのトラブルからミスが起こりペナルティを受けてしまい結果、ノーポイントに終わってしまいました。暑いなか、頑張ってくれたドライバーには、申し訳なかったです」


「クルマもタイヤも十分な戦闘力がありましたが、これらを生かしきることができませんでした。チャンピオンシップでは厳しい状況になってしまいましたが、最終戦に向けては自分達のできることを全てぶつけて、良い結果で終れる様に頑張ります」


黒澤選手
「今回のタイ戦、落とせないレースを落としてしまい、チームとして反省点の多いレースとなりました。チーム一丸となり戦うことの大切さを思い知らされた一戦でした。最終戦茂木では他のチームの成績など気にせずに、勝つことだけを考えて戦います。引き続き応援、宜しくお願い致します」


蒲生選手
「予選と決勝は天気が微妙でタイヤチョイスが難しかったですが、ベストを尽くすことができたと思います。レースペースも良かったですが、今回は色々な不運があって結果が残りませんでした。しかし、まだチャンピオンの可能性があるので、最終戦も精一杯戦います」


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