WRC:トヨタが2018年シーズンの体制を発表。ハンニネンに代わりタナクが加入
2017年10月18日(水)15時45分 AUTOSPORT web
TOYOTA GAZOO Racing WRTは10月18日、2018年のWRC世界ラリー選手権の体制を発表し、オット・タナクを新たなドライバーラインアップに迎え、全戦3台体制で臨むとアナウンスした。
元WRCチャンピオンのトミ・マキネンをチーム代表に抜擢し、2017年シーズンよりトヨタ・ヤリスWRCを使用してWRCにフル参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRT。シーズン序盤はヤリ-マティ・ラトバラ、ユホ・ハンニネンの2名で戦うなかでラトバラが第2戦スウェーデンでチーム初優勝を飾る。
シーズン中盤からは昨年までWRC2に参戦していたエサペッカ・ラッピを加えた3台体制となり、第9戦フィンランドではそのラッピが母国でWRC初優勝を飾った。
トヨタは今回の発表で来シーズンのドライバーラインアップをラトバラ、ラッピ、タナクの3名とすることを明らかにすると同時に、全戦で3台体制を維持するという。
また、現在までハンニネンのコドライバーを務めているカイ・リドストロームが最終戦オーストラリアから、チームのスポーティングディレクターに就任することもあわせて発表された。
チーム代表のマキネンは「かねてから注目していたタナクをチームに迎えることができて嬉しい」とコメント。
「彼は若さと経験の理想的なバランスと、メンタルの強さを兼ね備えており、我々のチームによく馴染んでくれると思う」
「タナクは今季期待を上回る活躍を見せており、あらゆる路面において、スピードと安定したパフォーマンスを残せる、我々の強力なパートナーとなるはずだ」とニューカマーの活躍に期待を寄せた。
「新たなポジションに就いたカイ・リンドストロームにも、お祝いの言葉を送ります。彼と一緒に戦ったモンテカルロで勝利を納めたことは、私のドライバーとしてのキャリアにおける大切な思い出のひとつだ。あの時、またそれ以降、彼とともに過ごした経験から、彼がプロ中のプロであることを私は知っています。今後もチームの発展を支える、強力な仲間となってくれるでしょう」
「最後に、ユホ(・ハンニネン)のこれまでの貢献に深い感謝の意を表します。彼はこれからも変わらず我々のファミリーの一員です。チームがここまで来られたのは、彼の力があったからこそです」