豪州SC:2019年カレンダー発表。スーパーナイト移動、耐久カップも変更へ

　2018年も終盤戦を迎えているVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーは、1戦減少の全15戦となる2019年カレンダーを発表。今季初開催となった“スーパーナイト”がシドニーからパースに移動し、500マイル越えの“耐久カップ”の初戦を伝統のバサースト1000に設定するなど、いくつかの変更が加えられた。

　3月最初の週末にオーストラリア・アデレードで幕を開けるシーズンは、2018年からエキシビジョンでなく本格的なシリーズの1戦に組み込まれたアルバートパーク、メルボルンでのF1併催イベントが第2戦を務める点は変わらないものの、第3戦のシモンズ・プレインと第4戦のフィリップ・アイランドが2週連続開催の“バック・トゥ・バック”イベントとしてスケジューリングされた。

　また、シーズン開幕前に開催される公式テストにもこのフィリップ・アイランドが組み込まれ、クイーンズランド・レースウェイとの同時開催で2月13〜14日の実施が予定されている。

「このようにブラッシュアップを経た2019年カレンダーを発表できて、とても満足している」と語るのは、スーパーカー・シリーズのCEOを務めるショーン・シーマー。

「我々はより良い週末のスロットにいくつかのイベントを再編することができた。これはチケット販売の観点からも最重要項目だったんだ」

「サンダウンを9月から11月へと入れ替えたが、これは9月にNRL（ナショナル・ラグビー・リーグ）とAFL（オーストラリアン・フットボール・リーグ）のファイナルが開催されるため、その時期をずらす措置だ」

「端的に、国内外のビッグイベントとの日程重複を避けられたことはハッピーだし、イベントの並びに関しても満足できる。チームが国内を移動するロジスティックスの面からも歓迎すべきことだからね」

　とくに、第3戦のタスマニア島と第4戦のフィリップ・アイランドを連戦としたことで、クイーンズランドに拠点を置くチームにとっては、移動時間のプレッシャーを和らげる効果が期待される。

　また、スーパーカー・コミッションは第6戦ウィントンを週末2日間のみのフォーマットとすることや、第13戦となるゴールドコースト、サーファーズ・パラダイスでのレースを、500マイル越えでありながら2名1組の“エンデューロ・カップ”形式ではなく、通常のシングルフォーマットとすることも議論している。

　新たにその“エンデューロ・カップ”の開幕戦となるのは、シーズン最大の1戦であるバサースト1000となり、現状では変更予定がありながら、ゴールドコースト、サンダウンの3戦が耐久カップ・タイトルの指定となっている。

　また、2018年に初の施策としてシドニー・モータースポーツパークで開催されたスーパーナイトラウンドは、5月の第5戦パース・スーパーナイトとしてバルバガロ・レースウェイでの開催に変更。

　あわせてシドニーは1年限りでカレンダーから消えることとなったが、2020年にウインターリーグ（南半球はサマーリーグ）制への移行を検討している新カレンダー策定に向け、2020-21シーズン序盤戦での復帰開催が予定されている。

■VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー2019年カレンダー

※変更の可能性あり