原巨人 「デーブ塾」盛況でも埋まらない「大きな穴」とは

2022年10月20日(木)11時15分 ココカラネクスト

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 今季5年ぶりのBクラスに沈んだ巨人で選手が意識改革に励んでいる。

 18日の秋季練習で行われたのは、デーブの愛称で知られる大久保博元打撃チーフコーチ発案の新メニュー。セーフティースクイズや犠飛、ファウル打ち、狙ったポジションへのゴロ打ちなどを含め、何と15通りのケース打撃を敢行。失敗すれば1からやり直しというハードな内容に坂本、岡本和らの主力も含め取り組んだ。

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 今季は20発を打った打者が5人出た一方で、チーム打率、犠打、犠飛ともリーグワーストとなったことで一発頼みではなく、「いかに点を取るか」ということを念頭に置いている。

 選手の意識改革も進むが、心配されている部分もある。

 チーム打率も沈む中、チーム防御率も3・69とリーグワーストに沈んだ。中でも近年は「勝利の方程式」が構築されておらず、中継ぎ陣の役割が曖昧なことも投手陣の疲弊を招いたとされる。ほかにも課題となっている「四球の多さ」など、改善すべき点は山積みとなっている。

 こういった点については新任の投手チーフコーチに就任した阿波野秀幸氏の手腕に期待が高まるが、こんな声もある。

 「阿波野さんは過去に巨人一軍投手コーチを務めたときにはチームは浮上させられなかった。また、今季のようなマシンガン継投を避けるためにも指揮官にしっかりと意見をしっかり伝えられる人材が求められているが、温厚な性格で知られるだけに果たしてどうなるか」(球界関係者)

 阿波野氏が巨人の一軍投手コーチを務めた2004年のチーム防御率は4・50、05年は4・80。特に05年はリーグ5位の防御率も影響し、チームは5位に沈み、指揮を執った堀内監督はその年限りで退任となった。

 時を経て、今季の投手陣は山崎伊、赤星、井上などイキのいい若手が出てきた一方で、年間通して安定した力を発揮できず、V逸の一因ともなった。来季はさらなる飛躍が求められているとあって、投手コーチの果たす役割にも改めて期待と注目が高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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