ミラン、週末のユーヴェ戦は第3GKミランテが先発へ…メニャン出場停止にスポルティエッロが負傷

　ミランは今月22日にセリエA第9節でユヴェントスと対戦する予定となっているが、同試合では40歳の元イタリア代表GKアントニオ・ミランテがゴールマウスを守ることとなりそうだ。『スカイ・イタリア』が19日に現在のチーム状況を伝えている。

　今季のセリエA第8節終了時点で、ミランは7勝1敗と好調をキープ。9月16日に行われたセリエA第4節では、当時共に3連勝中だったインテルとのミラノ・ダービーで1−5とショッキングな敗北を喫したが、同試合を除くと全試合で白星を飾っている。チャンピオンズリーグ（CL）では開幕2試合をドローで終えているものの、セリエAではインテルに勝ち点差「2」をつけて現在首位を走っている状況だ。

　ミランは22日にインターナショナルマッチウィーク明けの初陣を迎えるが、第8節ジェノア戦の後半アディショナルタイムにフランス代表GKマイク・メニャンが退場処分を受けていたため、“守護神”不在でユヴェントス戦に臨むことが決まっている。もっとも、メニャンは今季のCL・グループF第1節ニューカッスル戦（0−0）で左太ももを痛めて途中交代しており、同試合残りの時間と続くセリエAの2試合はイタリア人GKマルコ・スポルティエッロがゴールマウスを守った。他のバックアッパーと比較した際、スポルティエッロは今季既に公式戦のピッチに立っているため、準備が整った状態でユヴェントス戦を迎える。そう思われていた。しかし、今回の『スカイ・イタリア』の報道によると、スポルティエッロも左足のふくらはぎを負傷して戦線を離脱したという。ミランはユヴェントスとの一戦を前に、今季公式戦出場経験のある2名のGKを同時に失う事態に陥っている。

　このような状況のため、ユヴェントス戦ではGKアントニオ・ミランテが先発すると予想されている。アントニオ・ミランテは第3GKとして今季ここまで行われた公式戦全10試合にメンバー入りしており、昨季のセリエA最終節ヴェローナ戦でも試合終了間際からピッチに立っていた。だが、ミランでの公式戦出場はこの1試合のみで、最後に公式戦で先発出場したのは、前所属クラブのローマに在籍していた2020−21シーズン、ヨーロッパリーグ（EL）準決勝セカンドレグのマンチェスター・ユナイテッド戦（●2−6）まで遡る。ミランに加入した2021−22シーズン以降は公式戦のピッチから遠ざかっており、試合勘に不安が残るのも事実だ。

　現在セリエAで3位につけているユヴェントスとの一戦で、アントニオ・ミランテは“ロッソネロ”（赤と黒／ミランの愛称）を勝利へ導くパフォーマンスを見せられるだろうか。日本時間で22日の27：45（23日の3：45）にキックオフを迎える試合では、今年7月に40歳を迎えたベテラン守護神のプレーにも注目が集まる。