スーパーフォーミュラ:ホンダ 2017第7戦鈴鹿 予選レポート

2017年10月22日(日)11時41分 AUTOSPORT web

難しいコンディションの中、
野尻智紀選手が2レース連続でフロントロー獲得


全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦 鈴鹿サーキット 予選


2017年10月21日(土)
天候:雨
コースコンディション:ウエット
気温:18℃(13時00分時点)
路面温度:18℃(13時00分時点)


 10月21日(土)、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにて、2017 全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第7戦の予選が行われました。


 接近する台風21号の影響で前日から降り続いた雨のため、午前中のフリー走行はウェット路面となりました。天候はさらに悪化の気配を見せていたため、大会審査委員会は、公式予選セッションがQ1のみ実施された場合、セッション中に記録したベストタイムとセカンドベストタイムで日曜日の決勝Race1及びRace2のスターティンググリッドを決定する、と発表しました。

ドコモ チーム ダンディライアン レーシング

 公式予選Q1を前に強まった雨のため、路面コンディションはさらに悪化しました。競技車両がコースインするといっそう雨量が増えてセッションは赤旗中断。天候回復を待ってセッションが再開されましたがライバルチームがコースアウトするなど混乱は続き、計測が進まないままさらに2回の赤旗中断となりました。その後雨が弱まったタイミングでセッションが再開され、各車水しぶきを上げながら残り8分30秒のタイムアタックに入りました。残り時間を考えるとわずか2周から3周の計測チャンスしかない中、#40野尻智紀選手が全体の2番手となるタイムを記録、セカンドベストタイムでも2番手につけました。一方、野尻選手のチームメイトの#41伊沢拓也選手がセカンドベストタイムの3番手に続き、Race 2に向けて好ポジションを確保しました。


 しかし、台風接近の状況を考慮し、大会審査委員会は明日の決勝レース中止を決定、2017年シリーズはこれをもって終了となりました。ガスリー選手は惜しくも0.5ポイント差でシリーズチャンピオンを逃し、年間ランキング2位でシーズンを終えました。


選手/プロジェクトリーダーコメント


野尻智紀選手#40 ドコモ チーム ダンディライアン レーシング


「難しい予選でした。コースインするタイミングが難しかったのですが、チームがうまく位置取りをしてくれて助かりました。また、残り8分でセッションが再開されたときのタイヤ選択も難しくて、そのタイミングでニュータイヤを使うことも考えたのですが、そのまま暖まっているタイヤを使い続ける方を選びました。もっと良いタイムを出すチャンスはあったと思いますが、最後のチャンスにタイムを出せて、この先に続く結果になったと思います。2レース続けてフロントローポジションを得られたのは、自分が強く成長できたからだと感じます。それだけに、レースがキャンセルになったことは残念です」

野尻智紀(ドコモ チーム ダンディライアン レーシング)


伊沢拓也選手#41 ドコモ チーム ダンディライアン レーシング


「予選が終わるまで自分のポジションがわからず、結局Race2で3番手だと知って驚きました。この週末は走り始めからすごく調子が良く、ポールポジションが獲れそうな予感があったのですが、セッションが繰り返し中断され、自分をベストのコンディションに持っていく前に終わってしまいました。自分としては不完全燃焼で、ポールポジションをとれなかったのが悔しいですし、この悪天候の中で応援に来ていただいたファンの皆さんにレースがお見せできなくて申し訳ない気持ちです」


佐伯昌浩 株式会社本田技術研究所 スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー


「0.5ポイント差で臨んだ最終戦ではタイトル争いを期待していましたが、予選だけで終わってしまったのがとても残念です。この週末は、できればドライで勝負をさせてあげたかったし、ファンのみなさんにもレースを見ていただきたかったです。シーズンを振り返ると、開幕戦では手応えがあったのですが、続く岡山、富士と低速コーナーが続くサーキットで物足りなさを感じたので、後半は低速側に振ったエンジンを持ち込んで速さは見せられたと思います。残る課題はレースに強いクルマをどう作っていくかですので、来年はチームとの連携を更に強固にして、レースに強いクルマに仕上げて行きます」


AUTOSPORT web

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