マンチェスター・U対チェルシーについて知っておきたい7つのこと

2020年10月23日(金)21時32分 サッカーキング

マンチェスター・Uとチェルシーが対戦する [写真]=Getty Images

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 24日に行われるプレミアリーグ第6節では、マンチェスター・Uが本拠地『オールド・トラフォード』にチェルシーを迎える。昨季は最終的に勝ち点で並び、トップ4入りを果たした両チームだが、今季はいずれも開幕ダッシュに失敗。ともにクラブの英雄であるオーレ・グンナー・スールシャール監督とフランク・ランパード監督にとっては真価を問われる一戦だ。チャンピオンズリーグ(CL)の開幕戦から中3日で迎える大一番を前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

■リベンジを狙うランパード監督


 マンチェスター・Uのスールシャール監督とチェルシーのランパード監督は現役時代に何度もピッチで激闘を繰り広げたが、監督同士としての対戦は昨季が初めて。カップ戦を含めて4度対戦し、マンチェスター・Uの3勝1敗という結果に終わった。チェルシーは7月に行われたFAカップ準決勝で3−1の勝利を収めたものの、カラバオ・カップ4回戦で敗退させられたのに加えて、プレミアでの2戦はいずれも完封負け。特にランパード監督にとってプレミア初采配となった『オールド・トラフォード』での開幕戦では、0−4という屈辱的な大敗を喫している。補強禁止処分が解け、夏に大型補強を敢行したチェルシーは、昨季のリベンジを果たせるだろうか。

■マンUが唯一負け越している相手
 プレミアリーグ最多となる13回の優勝を誇るマンチェスター・Uが、同リーグで唯一、負け越している相手がチェルシーだ。過去56試合の戦績は17勝21分け18敗で、勝率は30.4パーセント。次に分の悪いアーセナル戦でも勝率は40パーセントを超えており、圧倒的にチェルシーを苦手としてきたことがわかる。しかし最近5試合は無敗(3勝2分け)で、昨季はシーズンダブルを成し遂げた。今回の試合に勝てば、プレミアでチェルシーに対して初の3連勝を達成するとともに、通算対戦成績を五分に持ち込むことができる。

■“鬼門”のオールド・トラッフォード
 近年のチェルシーは『オールド・トラフォード』を苦手としている。同スタジアムでのマンチェスター・U戦は、最近7試合未勝利(4分け3敗)。最後の勝利は名将サー・アレックス・ファーガソン氏がマンチェスター・Uを率いていた2013年5月までさかのぼり、彼らはすでにリーグ制覇を決めていた。当時チェルシーのゴールを守っていたのは、今季のプレミア登録メンバー入りを果たした元チェコ代表GKペトル・チェフ氏で、スペイン代表DFセサル・アスピリクエタとランパード監督もピッチに立って1−0の勝利に貢献。決勝点を決めたのは、現在マンチェスター・Uに所属するスペイン代表MFフアン・マタだった。

■マンUはホーム連敗スタート


 チェルシーだけではなく、マンチェスター・Uも本拠地での戦いに苦戦している。クリスタル・パレスをホームに迎えた今季プレミア開幕戦を1−2で落とすと、ホーム2戦目となったトッテナム戦ではプレミアで9年ぶりとなる6失点を喫して大敗。リーグ戦でホーム開幕2連敗を喫したのは、シーズン途中にロン・アトキンス氏からファーガソン氏に政権交代した1986−87シーズン以来で、通算でも5回目となる。アウェイではクラブ初の公式戦10連勝を達成しただけに、本拠地での悪い流れを一刻でも早く断ち切りたいところだ。

■エリア内での反則は厳禁!


 両チームの守備陣はエリア内でのプレーに細心の注意を払う必要があるだろう。なぜなら、どちらにも“PKキング”がいるからだ。マンチェスター・Uのキッカーを務めるポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスは、今年1月の加入以降、公式戦で12回蹴って失敗は1度だけ。チェルシーが誇る“PK職人”のイタリア代表MFジョルジーニョも、これまで11回中10回を成功させている(※PK戦は除く)。なおマンチェスター・Uは、今季プレミアで3つのPKを獲得するとともに、最多タイとなる同数のPKを献上。チェルシーは4つ獲得する一方で、相手には一度も与えていない。ただし昨季の開幕から数えると、マンチェスター・Uが公式戦で与えられたPK(27)と成功本数(22)は、いずれも欧州5大リーグで最多。20日に敵地で行われたCLパリ・サンジェルマン(PSG)戦でもPKで先制して2−1の勝利を収めている。

■注目の元チームメイト対決


 ビッグクラブ同士の戦いで、元チームメイトが再会するのは珍しいことではない。この試合でも昨季まで同じチームで戦っていた2組が、異なるユニフォームに袖を通して対決することになる。1組目はチェルシーのモロッコ代表MFハキム・ツィエクとマンチェスター・Uのオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークで、昨季までアヤックスで4年間にわたって共演。2018−19シーズンには、CL4強入りを成し遂げて話題となった“ヤング・アヤックス”で主軸を担った。そして2組目は、PSGからフリートランスファーを果たしたベテラン・コンビ。チェルシーのブラジル代表DFチアゴ・シウヴァと、マンチェスター・Uのウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニはPSGで7年間も一緒に戦い、6度のリーグ制覇を達成。同時に出場した試合は「216」を数える。30代半ばにして“プレミア初挑戦”となる2人のバトルを見ることはできるだろうか。

■予想オッズは?
 日本時間23日正午現在、英国大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』はマンチェスター・Uの勝利に「2.4倍」、チェルシーの勝利に「2.8倍」、ドローに「3.6倍」というオッズを付けている。ホーム連敗中のマンチェスター・Uのアドバンテージはごくわずかという予想のようだ。各ポジションに新戦力を加えたチェルシーは、『オールド・トラフォード』に苦手意識を持つことなく大一番に臨めるはず。無観客試合ということもあり、オッズ通り、ほぼ対等な条件下での戦いとなりそうだ。火曜日にはCLの試合をこなしているだけに、選手のローテーションも気になるところ。人選も含めてキックオフ前から楽しみな一戦となりそうだ。

(記事/Footmedia)

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