現役NBA選手最小兵の河村勇輝 開幕デビューが有力に 「ただプレーするだけでなく、活躍したい」

2024年10月23日(水)3時30分 スポーツニッポン

 NBAは開幕を翌日に控えた21日、24〜25年シーズンのロースターを発表し、日本人ではグリズリーズの河村勇輝(23)、レイカーズの八村塁(26)が名を連ねた。現地報道では、グリズリーズは登録17人中5人が故障により23日(日本時間24日午前10時)のジャズとの開幕戦を欠場する見通し。傘下GリーグでプレーしながらNBAで一定数の試合に出場できるツーウエー契約の河村が最大13人のベンチ入りメンバーに選ばれる可能性が高まった。

 キャンプ参加のための無保証契約からツーウエー契約を勝ち取った河村が開幕戦でいきなりベンチ入りする可能性が高まった。現地メディア「メンフィス・コマーシャル・アピール」は新シーズンのロースターが発表された21日付で、ジャレン・ジャクソンら5選手が故障で開幕に間に合わない見通しと報じた。ベンチ入りは最大13人。ロースター17人中5人が離脱となれば、河村に声がかかる公算は大きい。

 河村は21日に取材に応じ「(ツーウエー契約を)このタイミングで勝ち取れるとは思ってなかった。想像以上に早くできた」と喜んだ。米メディアによると、身長1メートル73は現役NBA選手で最も低い。過去にはハンデをはねのけて活躍した小兵選手もおり「そういった歴史を紡いでいきたい。ただプレーするだけでなく、活躍したい」と意気込んだ。

 グリズリーズは20〜21年シーズンから3季連続でプレーオフに進出したが、昨季は司令塔のモラントが右肩手術で長期離脱するなど故障者が続出。2月には渡辺雄太(現千葉J)もサンズからトレードで加入したが、27勝55敗で西地区13位に低迷した。今季はモラントが復帰。2年連続で大学年間最優秀選手賞に輝いた身長2メートル24の新人イーディーらが加わり巻き返しを期す。

 河村がNBAデビューすれば、日本人4人目、Bリーグ出身では初となる。「与えられた役割をこなし(下部Gリーグチームの)ハッスルでもグリズリーズでも最大限の力を発揮して、チームの勝利に貢献できるような選手になっていきたい」。想定を上回るペースでNBAの扉に手をかけても、自分の役割を全うすることだけに集中している。

【日本人選手のデビュー戦VTR】

 ▽田臥のデビュー サンズで04年11月のホークスとのレギュラーシーズン初戦に第4Q残り10分から途中出場。日本人初のNBAプレーヤーとなった。残り6分33秒でフリースローを2本決めて初得点、同5分には3点シュートを沈めるなど計7得点。112—82の白星に貢献した。

 ▽渡辺のデビュー グリズリーズで18年の開幕5戦目となった10月のホーム・サンズ戦に第4Q残り4分31秒から出場。自ら獲得したフリースロー2本を決めるなど2得点2リバウンドをマークし、117—96の勝利に貢献した。

 ▽八村のデビュー ウィザーズで19年10月のマーベリックスとの開幕戦に先発出場。試合開始2分36秒にゴール下に入り込み初得点を記録。14得点10リバウンドの“ダブルダブル”を達成した。先発でのNBAデビューは日本人初となった。

スポーツニッポン

「NBA」をもっと詳しく

「NBA」のニュース

「NBA」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ