F1アメリカGPで角田裕毅がファステストラップを記録 日本人では3人目? それとも4人目?

2023年10月25日(水)16時30分 ココカラネクスト

角田が得意なコースで大きなインパクトを残した(C)Getty Images

 F1第19戦アメリカGPが10月22日、米テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催され、アルファタウリの角田裕毅が日本人初のファステストラップポイントを獲得した。決勝順位もゴール直後は暫定10位だったが、2位、6位でそれぞれ入線したメルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのシャルル・ルクレールがレース後の車検で車両規定違反が見つかり失格となったことから8位に繰り上がった。

【画像】ファステストラップを記録したアルファタウリの角田裕毅

 ファステストラップポイントは2019年に導入され、決勝で最速ラップを記録し、なおかつ入賞を果たしたドライバーに1点が与えられる。日本人でファステストラップを記録したのは1989年オーストラリアGPの中嶋悟(ロータス)、2012年中国GPの小林可夢偉(ザウバー)に次いで3人目だが、当時はポイントが与えられてはおらず、角田が日本人第1号となる。

 F1ファンの中には1976年に富士スピードウェイ(静岡県)で開催された日本GP(当時はF1世界選手権インジャパンの大会名)で日本製F1マシンのコジマをドライブした長谷見昌弘が記録しているから4人目ではないかと指摘する人も中にはいるかもしれない。

 実際にF1の公式記録集だった「マールボロブック(グランプリガイド)」では長谷見がファステストラップ記録者だと長らく紹介されていた。ところが実際はレース終了から数日後に計時ミスが起きていたことが判明。記録した周回はピットアウトした周だったため、ファステストラップを記録するのはおかしく、現在では当時リジェに所属したジャック・ラフィー(ラフィット)が記録したことに訂正されている。

 長谷見のF1参戦回数はわずか1回。日本GPにスポット参戦し、土砂降りの雨の中を果敢に走行。予選では10番手タイムをマークしたが、決勝は11位だった。予選初日に大クラッシュし、マシンはフロント部分が壊れる大破の状態だったが、必死の修復作業で決勝レースに間に合わせることができた。

 角田にとってもアメリカGPが開催されたCOTAは得意にしているコースの一つで、これで同GPはデビューから3年連続で入賞。今季はここまで10位入賞が3回。わずか3点しか獲得できないでいたが、これで5点を追加して計8点。ポイントランキングは16位に浮上した。

 すでに来季もアルファタウリに残留して参戦4年目を戦うことが決まっているが、レースペースを含めて安定した走りを見せており、ひょっとしたら兄貴分のチームでもある王者レッドブルレーシングから電撃的なオファーを受けるかもしれない。

 今季の残りレースはメキシコ、サンパウロ(ブラジル)、ラスベガス(米国)、アブダビ(アラブ首長国連邦)の4グランプリ。こうなったら上位入賞もあり得そうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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