最高の1日から一転、「ブレーキングでリヤを失った」/2023年WRC第12戦CER デイ2後コメント

2023年10月28日(土)13時10分 AUTOSPORT web

 10月27日、WRC世界ラリー選手権第12戦『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』の競技2日目“デイ2”が行われ、初日4番手につけていたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合トップに浮上した。雨に濡れた難しいウエットコンディションでの戦いとなったラリー2日目の戦いを終えた各陣営からドライバーたちの声が届いている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合4番手


「ギヤレバーがないんだ。それほどひどくはなかったが、最後の5kmかそれくらいのことだと思う。なぜこんなことが僕に起きたのかわからない」


「もしかしたら、僕はジムに長くいすぎたのかもしれない!」


●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合20番手


「最初のブレーキングで完全にフロントがロックアップした。あれほど滑りやすいと思っていなかったので、そのまま直進してからバックで戻らなければならなかった」


「ホイールを交換しようと思ったら泥まみれで、草なんかをすべて落とさなければならなかったから、それでかなりタイムをロスしてしまった」


●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合8番手


「とてもトリッキーだった。泥だらけだったけど、素晴らしいステージだ。このマシンの限界を見極めるのは本当に難しいよ」


※いずれもSS8後の公式インタビューより


■ヒョンデ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合2番手


「難しい一日だった。路面のコンディションは僕たちにとってはあまり良くなく、今日一番クリーンな状態の道路を走るアドバンテージを持っていたカッレ(・ロバンペラ)に対して少しずつタイムを失っていった」


「自分たちのパッケージでできる限りの戦いを続け、最終的に総合2番手になったのはそれほど悪くないと思う。予想していたよりもマディだったし、午前中はセットアップが硬すぎた。アグレッシブになりすぎて、一日の残りもその調子で行かなければならなかった」


「僕たちにとって、明日はまた新たな発見をする日になるだろう。すべてがまったく新しいものだが、コンディションがもっと安定することを願っているよ。夜のうちにいくつか変更を加えるつもりだが、それが大きな役に立つことを期待している」


●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア


「僕にとってシーズンで一番がっかりしたことのひとつだ。今日は大きな自信を感じていた。このマシンでターマックを走ったなかで最高の一日だった。新しいブレーキのおかげでフィーリングがはるかに良くなったし、荒れたコンディションでも本当に役に立ったんだ。順調な時間を過ごしていた。自分にとって自然な感じで、無理なことをしなくてもよかった」


「僕のグラベルクルーは、泥が出ている場所がどこにあってどこにはないかということを正確に予測する素晴らしい仕事をしてくれたので、特定の場所でしっかりと走り切ることができた」


「ただ、残念ながらSS5では道路の端に近づきすぎて右リヤが泥に乗ってしまい、ブレーキング中にすぐにリヤ(のコントロール)を失ってしまった、というのが僕の推測だ。木が生い茂っていたため(クラッシュを)回避する場所もなく、そこでゲームオーバーになってしまった」


●テーム・スニネン(#3 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合7番手


「今日はとてもトリッキーだったと言わざるを得ない。かなりの雨が降ったので、インカットできる場所は信じられないほど滑りやすかった。このようなコンディションをヒョンデi20 Nラリー1で走ったことがないから、多くの調整が必要だったが、マシンについてはとくに午後はとても満足だった。だから良くなっているということだ」


「クルマが通るごとに道路は通過に時間が掛かるようになっていったと思うけれど、それもゲームの一部だし、明日には大きな仕事が待ち受けている。(セバスチャン・)オジエとの差は今は3.2秒だから、彼がどうドライブしていくか見ていこう」


「でも自分たちが前進していくことに集中する方がいいだろうと考えている。明日のステージはよりシンプルになってわずかに流れも良くなると予想しているけれど、今日わかったように、いずれにしても難しいものになるだろう」


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位


「今日は、とくに午前中の最初の2本のステージがとてつもなく厳しいコンディションだった。雨が大量に降って多くの水溜まりができ、出走順がトップだったにも関わらず、すでに路面は泥でかなり汚れていたんだ。大きなチャレンジだったが、それでもいいタイムを出すことができた」


「午後になると路面はさらに泥だらけになり、コンディションはイコールに近づいたと思う。安全のためにペースを少し落としたが、それでもループの2本目のステージでは他のドライバーとの差を拡げることができたので、満足しているよ」


「明日は出走順がラリー1の中で最後になるので、もしふたたびウエットコンディションになったら大きなチャレンジになるだろう。集中力を切らさず、ミスをしないように走らなければならない」


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合3番手


「夜中から朝にかけて雨がかなり降ったので、ステージはフルウエットの難しいコンディションになった。また、大量の泥が路肩から路面に流れ出ていたので、グリップレベルの変化を見極めるのは簡単ではなかった。午後の再走ステージでも泥は多く、コンディションが変わりやすかったのでとにかく大変だった。路面が少し乾いてくるとタイヤの動きが大きくなり、さらに難しくなった」


「そして、最後のステージではふたたび霧雨が少し降ってきました。今晩の自分たちの順位は本当に望んでいたものではないが、今日のカッレの走りは素晴らしく、彼のスピードには対抗できなかった」


「タイム差はかなり大きくなってしまったが、引き続きベストを尽くして戦っていく。このようなラリーでは誰に何が起きるかわからないので、戦い続けなくてはならないんだ」


●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合6番手


「望んでいたような一日ではなかった。今朝はスタートしてすぐにすべてがうまくいかなくなってしまった。その場の勢いでつい過剰反応してしまい、タイヤのせいにしてしまったことを申し訳なく思う。結局、問題はホイールのリムを割ってしまったことで、そのためにタイヤから空気が抜けてしまったようだ」


「非常に道幅の狭いセクションで僕には見えなかったのだけど、どうやら泥の中に岩があったみたいだ。あのようなコンディションではラインをフォローして走るしかなく、僕には何もできなかった。多くのドライバーがホイールを傷つけたと思うが、不運にも自分たちはエアが抜けてしまったんだ。一日の始まりとしては厳しい出来事だった」


「その後は一貫性のある走りを心がけ、最大限のリスクは冒さなかった。体調不良もあって100%の状態ではなかったし、自分たちの出走順でベストタイムを出すのは困難だった。明日はもっといい一日になるだろうと信じ、とにかくクルマを最後まで問題なく走らせることに専念したよ」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合5番手


「デイ2を終え総合5番手。変わり続けるコンディション、ハイブリッドシステムの不具合など難しい一日でした」


「明日はドイツとオーストリアの2カ国。引き続き頑張ります」
X(旧Twitter)より

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