山本由伸にプレッシャーを与えた佐藤輝明の二盗を球界OBが絶賛「岡田采配が見事だった」

2023年10月29日(日)16時10分 ココカラネクスト

佐藤輝の思い切った盗塁が奏功。阪神に勢いをつけた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 猛虎打線が日本のエースを攻略した。

 10月28日、「SMBC日本シリーズ2023」の第1戦(京セラドーム大阪)が行われ、阪神がオリックスに8-0で大勝した。

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 阪神の先発・村上頌樹は4回までパーフェクト投球を見せるなど7回2安打無失点でオリックス打線を封じた。一方の打線はオリックスの絶対的エース・山本由伸に4回まで無失点に抑えられるも、5回に1死三塁のチャンスを迎えると、この日7番に抜擢された渡邉諒が適時打を放ち先制に成功。さらに、2死二、三塁の場面で近本光司が右中間への2点三塁打、中野拓夢も左前適時打を放ち、この回で一挙4得点を奪った。

 6回にも木浪聖也、坂本誠志郎に連続適時打が飛び出し、3点を追加。阪神打線が山本から7得点を奪い、初戦で大勝を収めた。

 この試合を球界OBはどのように見たのか。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍している高木豊氏が自身のユーチューブチャンネルを更新し、日本シリーズ第1戦を振り返った。

 試合結果を振り返って高木氏は「ちょっとびっくりしたよね」と印象を話した。試合前には1点を争う投手戦になることが予想されていたが、8-0の結果に高木氏も驚きを示していた。

 8得点を奪った阪神打線だが、同氏は先制点を奪った5回に注目。チャンスを展開した佐藤輝明の盗塁については「オリックスバッテリーはカウントによっては走るかもわからないけど、初球から来るとは考えていなかったと思う。この意表の突き方は岡田采配が見事だなと思った」と語り、オリックスバッテリーの意表を突いた岡田監督の采配を絶賛した。

 また、この試合のMVPには5回に追加点となる2点適時打を放った近本を選出。「坂本がバントを失敗して1点に終わるか、4点にできるかは近本にかかっていた。ここで勝負ありだったよね」「(近本のスイングは)迷いがなかった。一発で答えを出した近本は素晴らしかった」と、勝負強い打撃を見せたリードオフマンを高く評価した。

 一方、まさかの7失点でKOとなった山本については「カーブが(ストライクゾーンに)入らなかった。打者からすると緩急がなくなって、真っ直ぐとフォークだけの投手になっていた。フォークの落ちもそんなに良くなかったから阪神打線に捉えられたと思う」と語り、大量失点の原因を解説した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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