「どれだけ我慢できるか」「もう痛み止めを打たなくていい」大谷翔平が明かす激闘の舞台裏

2024年11月1日(金)5時20分 スポーツ報知

◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6—7ドジャース(30日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が、メジャー7年目にして悲願の世界一にたどり着いた。ド軍は30日(日本時間31日)、ワールドシリーズ(WS)第5戦の敵地・ヤンキース戦で最大5点差を逆転して7—6で勝ち、4勝1敗で20年以来4年ぶりにWS制覇を果たした。

 ◆大谷翔平に聞く

 —WS制覇。

 「本当に最高以外の言葉がないというか、本当に、ただただうれしいなと」

 —移籍1年目での世界一。

 「素晴らしいチームで最後まで戦えて光栄だった」

 —ドジャースの仲間とプレーして。

 「1年間、みんなで戦ってきて、素晴らしい最後を迎えることができて、最高のシーズンになりました。(同僚は)いい選手でもあり、いい人でもあり、本当にまとまったいいチーム」

 —日本から応援してくれるファンにメッセージ。

 「1年間、日本から来てもらったり、日本からの声援が力になったので、最高の形で終えることができて、一緒に喜ぶことができて最高だなと思います」

 —元通訳の水原氏との決別など韓国での開幕からいろいろあった。

 「シーズンも、苦しい中で(ナ・リーグ西地区)首位で勝ち抜いて、チームの強さがあった。ポストシーズンも素晴らしいチームを相手にしながら、自分たちの野球ができたということに誇りを持っていますし、今日こういうふうに勝ち切れて、このチームを誇りに思っています」

 —ベッツ、フリーマンとプレーしたことは。

 「今までも素晴らしい選手の皆さんと野球をやらせてもらって、本当に自分の野球観というか、野球の技術も上げてくれるような素晴らしい選手とやらせてもらって。フレディ(フリーマン)とムーキー(ベッツ)ももちろんそう思います」

 —0—5から逆転しての世界一。

 「5点取った回はすごく大きかった。結果的に相手のエラーもありましたけど、全員がボールに対して必死に食らいついた結果、チャンスをものにできたんじゃないかな」

 —悩み抜いてドジャースに移籍したが。

 「自分自身の決断よりも、このチームで1年間できたことに感謝したいですし、チームメートのみんな、スタッフの皆さんを誇りに思っています」

 —チームとして一番苦しかったことは。

 「全体的にけが人が出たシーズンだった。入ってきた選手、代わりに出た選手がカバーするという試合が多かった。逆転が多いスタイル。みんな、どれだけ点を取られてもあきらめずにブルペンもつないでいく気持ちが、こういう勝ちにつながっている」

 —家族の存在。

 「本当に感謝しかないですね。1年間長いシーズンですし、僕は慣れていますけど、彼女(真美子夫人)はそうではないので。これだけ長いシーズンを支えてもらったのは感謝していますし、来年も頑張っていきたい」

 —今季は長かったか。

 「長かったですね(笑い)」

 —いろいろなことがあったが、グラウンドに立とうという信条は。

 「ポストシーズンで言えば、けがをした後も、もちろん自分自身の中ではプレーする準備をしたいと思っていた。何よりも必要だと言ってもらえた、プレーしてほしいと言ってもらえたことをすごく光栄に思っている。感謝していますし、そういう気持ちが1年間自分の中で頑張ってこられた要因なのかな」

 —WBCの優勝と比べて。

 「また違う喜びというか、同じくらい(うれしい)。長いシーズンをチームメートとファンの方と一緒に戦い抜いてつかみ取るタイトルはまた特別なものがある」

 —左肩の状態は。

 「(左)肩に関してはこれからまた再検査しなくてはいけないんですが、大丈夫なことを祈っています。もう痛み止めを打たなくていいので、ホッとしています(笑い)」

 —WS制覇は子どもの頃の夢のリストに入っていた。

 「ありました。残念ながら時間はかかってしまったんですけど、もっともっとこういう瞬間をね…。来年以降もまたシャンパンファイトをしたいんで、また一から頑張りたい」

 —左肩はどのように準備していたか。

 「ゲーム中はどれだけ我慢できるか、に尽きる。(ベンチの)裏で温めて、ストレッチして、またプレーしてという感じだったので、残念ながらあまり試合を見られなかったのがちょっと心残りではあります」

スポーツ報知

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