【ブログ】ライコネンが勝った! 表彰台の真ん中で呑む姿に感無量/F1自宅特派員 アメリカ&メキシコGP編

2018年11月3日(土)10時0分 AUTOSPORT web

 不定期連載のホンマさんの自宅特派員ブログ。今回はF1第18戦アメリカGP&F1第19戦メキシコGP編です。早朝だか深夜だか良く分からない時間帯のレースレポートを雪積もる北海道の大地から、テンション高めにお届けします。


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こんにちは、自宅特派員のホンマです。
皆さん、お元気ですか?


わたくしホンマ、F1日本GP後、勢いづいてWEC富士に行ってしまいました。
初のWEC観戦でございます。


御殿場のホテルが取れなかったので、沼津まで足を延ばしたのですが、
沼津がまあ、何食べてもおいしいことおいしいこと。


釜揚げシラスと桜エビ、謎の深海魚にぴりりと山わさび。
天国か!
そして今、我が人生で見たことのない数値を体重計が示しておりまして。
地獄か……。


鈴鹿で食べまくり、沼津で食べまくり、天高くホンマ肥ゆる秋。
反省ばかりの人生であります。


さてF1第18戦アメリカGP。
今流行りのU・S・Aでございますよ!
ちなみにわたくしホンマも、カーモンベイーベーアメリカ♪な振りを練習してみましたが、
スキップが踏めない女に、あの足技ができるわけもなく。


今はジュリーのストリッパーを、毎日振り付きで歌っております。
ジャイアンリサイタル、いつでもお越しください。


それはさておきアメリカGP。
まず一番に思い出すのは、去年の(フェルス)タッペンさん!
あの「表彰台、なしよ」はなかなかに酷な裁定でした。
ライコさん(キミ・ライコネン)にとっても因縁深いGPでございます。


そのタッペンさんは、5グリッド降格で18番グリットからのスタート。
ライコさんは、セバスチャン・ベッテルさん降格のおかげで、2番グリッドからのスタートでございます。
ちょっと待ってフロントロー!
チャンピオンシップかかっているし、今までがアレな分だけ、過度の期待は駄目とわかっております。
わかっておりますが、夢見てしまうはファンの性。


その決勝。


夜なんだか朝なんだかよくわからんこの時間帯に、軍人さんの国歌斉唱を起立して聞く我。
……あれ? もしかしてこの方、去年とか一昨年も歌われてませんでしたか?
いやでも、自分に似た人間が世界に3人いるという説からすると、ちょうど3年(人)……。


快晴の空にたなびくアメリカ国旗に、アパッチさんは映えますなあ。
観客席に、普段あまり見かけない(失礼)ハースの応援団はいるし、セクシィーでダイナマイトなチアガールもいるしで、
アメリカGPって、好きだわあ。


……この魔の放送時間でなければ、もっと好きなんですけどねぇ……。


ウルトラソフトタイヤなライコさん、ナイススタートでございました!
ルイス・ハミルトンさんに牽制されますが、インから前に出れました、出れちゃいましたよ!


完璧だ。完璧な走り出しだ。
もうわたくしテレビの前に、ザ・仁王立ちでございます。


後方が何台かカオスなことになっておりますが、気にしない。
いやでも、できればセーフティカーは出ないでほしいの。
ライコさん、リスタートがヘタ(失礼)だから。


後は地道にギャップを開きたい。開かせて。開けごま!
もうホンマさん、必死です。
脳内でフェラーリ伴走しております。


その後方、どうやらフェルナンド・アロンソさんはランス・ストロールさんと、
ロマン・グロージャンさんはシャルル・ルクレールくんに接触してしまったようですよ。
アロンソさんとグロさん、ともにリタイアとなってしまいました。

せっかくレース前に良い感じに記念写真を撮ってたのに……


アロンソさんの、F1の残り少ないメモリアルを見に来たお客さんもお気の毒だけど、
本場ハースファンの皆さまに、どう言い訳するのよグロさんよぅ。


見事ペナルティポイントゲットで、スタンプカードはそろそろ満杯。
そろそろ出場停止のプレゼントと引き換えできますよ。


……悲しき(ペナルティ)ポイントリーダー、グロージャン。
残り3戦、慎重に走ってください、本当にお願いします。


2018年シーズンのチャンピオンが、決まってしまうかもしれないこのレース。
主役のひとりなベッテルさんの、踏ん張りどころ、見せどころなレースのはずでありましたが、まさかな事態に。


リカルドさんとの接触で、くるりんぱの後、かなり後退されてしまいました……。
これまたよりによって、どうしてこのふたり……。

ベッさん、よく回ってます……


レーシングアクシデントということで、ペナルティなしではございましたが。
ベッテルさん、チャンピオンがかかってる割にはちょっと(かなり)迂闊な仕掛けだったかもしれません。


そしてリカルドさん。
この後9周目に突然の停電でリタイアとなりまして、あまりについてなさすぎる。
レッドブルでの残り3戦は、どうか気持ちよく走れますように。

リカルド、シーズン7度目のリタイア……


リカルドさんカーの撤去で、バーチャルセーフティカー導入時にハミさんピットイン。
ソフトタイヤでコースに戻られました。
ということは2ストップ? 2ストップなの?


その後、快調にぶっ飛ばしてくるハミさんに、そりゃバルテリ・ボッタスさんも「お先にどうぞ」しますわな。
それに比べて順調にタイムが落ちてきているライコさん、だってそれがウルトラの性。


ハミルトンVSライコネン

近い近い、ハミさん近いです。
鼻息かかる距離(DRS圏内)にはいられてるハミさんを、ライコさん地味に抑え続けましたよ。
よくやった! がんばった!
そして22周目、ライコさんピットインでございます。


後方からゴリゴリと追い上げてきていたタッペンさん。
ライコさんと同じく22周目にピットイン、スーパーソフトタイヤで戻られましたよ。


あれタッペンさんも2ストップ? 2ストップなの?(※1ストップでした)
翌周、ボッタスさんもピットに入られましたが、タッペンさんの後ろに戻られましての4番手。
タッペンさん、見事アンダーカット成功です。


25周目、後方からゴリゴリと追い上げてきていたベツさんの後ろに、ライコさんが追いつきまして。
抜かさせる? 抜かさせない? とちょっぴりハラハラいたしましたが、抜かさせてくれました。
26周目でピットイン、ソフトで戻られての5番手でございます。


ライコさんとの差を、17秒差でキープしているハミルトンさん。
それにしても、メルセデスってすごいなあ、1回目のタイヤ交換、あそこでしちゃうんだもんなあ、としみじみ感心する我。


これこのままだったら、ハミさん余裕で2回目ピットだろうなあと、みんな思ったことでしょう。
わたくしも「こりゃライコさん詰んだな」と思っておりました。
だがしかし、あれ急にぐんぐんと詰まるタイム差。


37周目、ついにライコさんとの差が9秒につまったところで、ハミさんピットイン。
……タイヤ、予想ではもうちょっと持つはずだったんでしょうなあ。


17秒キープ時に入っていたら、別の展開もあったかも、と後から言うのは簡単なんだよねぇ。
ハミさん、ボッタスさんの後ろに戻られましての4番手。


その後、また快調にぶっ飛ばしてくるハミさんに、ボッタスさん本日2度目の「お先にどうぞ」
あの、なんか今回、あまりいいとこなかった気がしますが、ボッさんお疲れ様ですよ。


後ろからゴリゴリと追い上げてくる、タッペンさんとハミルトンさん。
気にしてるのか気にしてないのか、ギリギリなのかそうでもないのか、その差2秒キープで走るライコさん。


……あの、たとえばなんですが、もしも余裕が多少なりともあるのならば、もうちょい差をつけていただいた方が安心できますし、
もしも今がギリギリだとおっしゃるのなら、もうちょい必死な雰囲気を醸し出していただけたら助かるのですが。


ライコさん、見た目が本当にわからない。
この人、いっつもそうなんだけど、本当にわからない。
いやもし余裕で走っててのこの状態ならば、わたしのこの胃痛をどうしてくれようこのやろう。


タッペンさんの後ろのハミさんも気になりますが、その後ろのボッさんとベッテルさんも気になります。
ベツさんがボッタスさんを抜けなかったら、チャンピオン決定って、これまたボッさんには酷な話で。


まあ結果から言うと、ベツさんに抜かれたわけですが。
今回、ハミさんもタイヤのブリスターで苦しんでいましたが、たぶんボッさんのほうが更に苦しかったのではと。
ボッさん、ライコさんと似ていてタイヤの熱入れに淡泊だし。(フィン人特有?)
ボッさん、めげずにがんばって。


周回数も残りわずかになり、ついにタッペンさんとの差1秒を切ったりしちゃうライコさん。メイクドラマの天才です。
周回遅れに「ペレスそこどいてくれーー」とわたくしの罵声が飛びますが、普段はつつましやかな女です。


「チャンピオン決定は持ち越そう、伸びれば伸びるほど盛り上がる」と、興行主のようなセリフを吐きだしたら末期です。
そう、わたしの心は玄界灘。


そんな中、残り2周でタッペンさんの軽いミスを咎めてハミさんが仕掛ける!熱いバトルでしたがハミさんオーバーラン!
タッペンさん、よく守った!危なかった!


結果、ライコさんは無事逃げ切れました。優勝です。
我、感無量。
本当に、優勝しちゃった……。


5年半ぶりに優勝したキミ・ライコネン

幸運な条件が重なったおかげでありますし、間にタッペンさんがいてくれたことがかなりでかい気がしなくもないですが、
「見たか勝てたぞ」と声を大にして言いたい!


うわーーーーーーーーん。


表彰台で、まずは呑むライコさんを見れて、わたしゃ幸せです。
興奮冷めやらぬまま、引き続き不健康GPメキシコへと続きます。


さてF1メキシコGP。


今年のメキシコGPも死者の日ウイークに開催なので、あちらこちらにカラフルな骸骨さんがいらっしゃいまして。
スタイリッシュ骸骨! しゃれこうべがおしゃれこうべでございますよ。


各ドライバーをイメージした架空の動物のお人形は、どの子も個性的で、とくに色彩が素晴らしい!
あの明るい色調は、南米のからっとしたお国柄から生まれるものなんでしょうか。
お弁当箱開けたら全部茶色な環境で育ったわたくしには、ああいう色使いは、できないんだ……。くうう。


標高約2300mの高地にあるメキシコシティは、富士山5合目に相当するそうで。
山は登るより眺める派なので、標高2300メートルといわれましても、いまいちピンときませんで。
では横にしてみたら?とグーグルマップ見てみましたが、あれ2キロって近所だな……。


平面と立体の狭間で揺れるホンマさん。
ちょっと脳の酸素薄くなってきたみたいなので、この話題はこの辺で。


そういえば、去年のウイナーは(フェルス)タッペンさんでしたね。
そのタッペンさん、今年も絶好調でございますよ。
予選、誰もが最年少ポール更新だと思ったことでしょう。
だがしかし、リカルドさんが一歩速かった!


……もしかしたらタッペンさん、自分でも「確実に取れる」と最後ちょっとだけ油断したのかなあと思ってみたり。
駐車する際に、2番ボードを跳ね飛ばす姿を見て、自分自身に腹が立っていたのかなあと。


若者らしい怒りって、いいなあ。
ここはひとつ、青い山脈でも歌いましょうか。
……ちなみに青い山脈のモデルと言われている奥羽山脈岩手山は、標高2038メートルでございます。日本百名山!

ポールを獲得して歓喜するリカルドさん


そのリカルドさん。
本当にうれしそうで、そりゃそうだろうと全力で頷く我。
誰が聞いても、7戦リタイアは異常事態でありましょう。


犬も歩けば棒に当たり、リカルド走れば故障する。


そのリカルドさん、満面の笑顔なポールでございますよ!
願わくば、その笑顔のまま、決勝も終えてもらいたい。
心からそう願いながら、わたくしホンマは日曜日の朝を迎えたのでございます。


その決勝。


日曜日、というよりは月曜日の丑三つタイム。
目覚まし時計を握りつぶす勢いで、起きました、起きましたとも!
メキシコのみなさーーーん!

グリッドに並ぶ不思議な生き物


薄暗い部屋の中、毛布かぶって観ているファンが、地球の裏側にいるんですよーー!アディオース!


ナイススタートのハミルトンさん。
まるでモーゼの十戒のように、レッドブルズの真ん中を綺麗に割られました。
タッペンさんの後ろ、リカルドさんの前につきましての好スタートでございます。


ライコさんは、ちょっとベッテルさんに遠慮したのかなあ、と思ったらカルロス・サインツJr.さんにも入られましての7番手。
このレースで優勝しなければチャンプの目がないベッテルさんは、ボッさんを退けての4番手位置でございます。


その後方、ブレンドン・ハートレーさんがエステバン・オコンさんに接触。
オコンさんはピットでノーズ交換となりましたが、無事コースに復活いたしました。


が。
がががのが。
4周目でアロンソさんが、まさかの白煙でストップ。
その原因がオコンさんのパーツが当たったせいと知り、震える我。


わざわざなぜ、アロンソさんに当たるのか。そして壊れるのか。
アロンソさん、またも無念のリタイアでございます。


10周目ですでに、タッペンさんに置いて行かれているハミルトンさん。
やだ、こんなメルセデスさんの姿、ちょっと新鮮……。


そんなメルセデスさんズは11周目で、同時ピットインのスーパーソフト。
翌周にリカルドさん、さらに翌周にタッペンさんとつづいてのスーパーソフト。
……これ、みなさん2ストップだよね?


粘ったフェラーリは、17周目でダブルピットインのスーパーソフト。
……フェラーリさん、1ストップ狙いだと思うんだけど、はたして最後まで持つのでしょうか?
ふとセルジオ・ペレスさんのタイヤを見ると、20周目でかなりのボロ(失礼)でございますよ。
ねえ、スーパーソフト、やばくない?


解説いわく、メルセデスさん家にはタイヤがない疑惑も発覚し、更に胸トキメク女心。
弱っているメルセデスさん、最高です!
タイヤにきびしそうなメキシコGP、どんなドラマを生んでくれるの?


31周目でスローダウンしたサインツさん。
バーチャルセーフティカーとなりまして、ペレスさんやオコンさんがインする中、ハースのおふたりはステイアウトでございます。


どうもこのおふたり、ウルトラしか持っていないらしく……。
誰もピットインしてはいけないグランプリ、絶賛開催中。


バーチャルセーフティカー解除後の、リカルドさんとベッテルさん。
前へ行きたいベッテルさん。
そりゃそうだ。勝たねばいかんのだもの。
タイヤを見ると、ベッテルさんの方が、フラットスポットはあるけどよさそうな?


その後、バックマーカーのおかげもあって、ベツさんリカルドさん攻略に成功!
更に数周後には、ついにハミさんと1秒差内のDRS圏内に。
そしてタイヤがきついハミさん、ベツさんにあっさり抜かれてしまいました。
いやしかたがないよ、これ4輪ともいっちゃってるもの。


ペレスさん、途中まで良い走りを見せてました

41周目、ある意味主役なメキシコのスーパースター・ペレスさんの車が曲がらないサンセット。
8番手までいったのにリタイアです。残念すぎるよ、お客さんたちもがっかりだよ。
そうそう、解説でハートレーさんのせいにされていましたが、これは冤罪です。
ぶつかったのはオコンさんです。こちらは有罪です。


そのハートレーさん、左フロアにピロピロしたパーツを、ピロピロと風になびかせながら走っておられました。
トロロ放出の噂と重なって、せつない気持ちに。
なんとかならんのか、なんともならんのか……。


ゴリゴリとぶっ飛ばすファステストなベッテルさんと、タイヤが苦しいハミルトンさん。
苦しい、ハミさんが苦しんでるよ……。


リカルドさんにも抜かれて、オーバーシュート。
もうこのタイヤは死んでいる。
その後ベッテルさんとともにピットイン、やはりみなさん2ストップでございました。(※ライコさんは1ストップ)


そして、まさかのまたか。


リカルドさんの車から、白煙が立ち上っておりまして。
62周目、リカルドさんストップしてしまいました。


レース後、「マシンが呪われてるよ……」と悲しみのコメントを残すリカルドさん

ポールであんなにうれしそうにしていたのに。
シーズン8回リタイアはかわいそうすぎる……。


しかし、ずーんと重くなった気持ちとはうらはらに、
「あれもしかして、ライコさん3位じゃね?」と浮上するファンの性。


優勝はタッペンさん!

結果、タッペンさん、余裕の逃げ切り1等賞!


ベッテルさんも、やれることはやりきりました。
ライコさん、棚ボタに見えますが、地味にいろいろとがんばっていたんですよ……。


チャンピオンとなったハミルトンがくるくるとドーナツターン

そして今季チャンプはハミルトンさんに。
文句なし、納得のチャンピオンです。


そうそう、みなさんお気づきでしたか?
バン・ドーンさんが8位!


本当、いつのまにそこにいたの? な1ストップでございました。


地味にがんばったで賞は、ハースのおふたり。
ここだけ耐久レースでございました……。
いや本当に、おつかれさまです。


メキシコでチャンプが決まってしまって、なんだか今年ももう終わりな雰囲気になってしまいましたねぇ。
残り2戦は、酒でも呑みながら気楽に楽しみましょうか!
次戦ブラジルGPも、夜中スタートなんですけどね。
引き続き、誰も寝てはいけないグランプリ。がんばりましょう。
それではまた!


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