阪神が王手をかけた日本シリーズ 球界OBはオリックスの逆転日本一を予想「中継ぎを挟まずに平野に繋ぐ展開に持っていきたい」

2023年11月4日(土)14時43分 ココカラネクスト

山本(写真)、村上の両投手は、この大一番でどんなピッチングを見せるのか(C)Getty Images

 今季のプロ野球日本一を決める「SMBC日本シリーズ2023」は、いよいよ第6戦を迎える。

 ここまで、阪神が3勝2敗と王手をかけており、1985年以来2度目のシリーズ制覇が目前となった。オリックスは、再び本拠地に戻ってのゲームとなるだけに残り2戦で連勝し、逆転での日本一を狙う。

 すでに6戦目の両チームの先発投手も、阪神が村上頌樹、オリックスが山本由伸と、初戦と同じ顔合わせとなることが発表されている。シリーズが決する可能性のある大一番で、両エースの投げ合いがどんな展開になるのか、試合の大きな見どころの一つだ。

 阪神、オリックスといずれも、先発、リリーフと好投手を揃えながら得点シーンの多い今回の日本シリーズ。それでも、残りのゲームも両軍のピッチャーの出来が勝敗のカギを握るとの、球界OBの予想も伝えられている。

 来季より、プロ野球ファームリーグ新規参加が内定した、オイシックス新潟アルビレックスベースボールクラブの橋上秀樹監督が自身のYouTubeチャンネル『橋上秀樹アナライズTV』を11月4日に更新し、今回の日本シリーズについての見解を語っている。

 橋上監督はここまでの5試合について、両チームともエラーからの失点が目立つとして、「意外に点が入るシリーズになっている」と振り返った。

 さらに、「両チームとも、投手の調子がシーズン中よりもあまり良くない。調子の良くない投手が意外に多いという気がします」と印象を語りながら、その中でもオリックスのリリーフ陣の内容に言及。3・4戦目にベンチに入らず、5戦目には3失点を喫した山﨑颯一郎に対し、「このシリーズでベンチから外れるというのは、よほど状態が悪いのでは。5戦目には投げましたが、やはり内容は良くなかった」と指摘。故コンディション不良の可能性もあると述べながら「そういった不安もあり、山本がブルペン待機となったのでしょうか」と語った。

 今後の試合については、「継投になったらオリックスは分が悪い」と見通しており、「6戦目の山本、7戦目(先発が予想される)宮城(大弥)が、それぞれ8回まで投げ、中継ぎを挟まずに平野(佳寿)に繋ぐ。そういう展開に持っていきたいですね」と述べている。

 また阪神に対しては「王手をかけている状態であり、あえて6戦目に村上を投げさせる必要は無いのかなと思った」と語っており、「6戦目で決めるつもりでの村上の先発。もし7戦目までもつれた場合は、劣勢を強いられるかもしれない」との見込みを示している。

 その上で、オリックスがここから2勝を挙げての逆転日本一を予想。その理由として、6戦目先発の山本と、7戦目の先発を務める可能性が高い宮城という、日本シリーズやWBCの舞台にも立ってきた両投手の経験値の高さを指摘し、「残り試合では両チームの先発投手の経験の差がでるのでは」と分析している。

 過去2試合は終盤で阪神が試合の流れを引き寄せているだけに、やはりオリックスは先発ピッチャーのパフォーマンスが生命線となりそうだ。阪神も、エースを立てた6戦目での決着を見据えている。運命の第6戦、山本、村上の今シリーズ2度目の投げ合いは、果たしてどんな展開が繰り広げられるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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