失意の欧州再挑戦からJ復帰…MF井手口陽介、ルヴァン杯制覇で福岡に恩返し 代表復帰への意欲は「もちろん、ある」

2023年11月4日(土)19時9分 サッカーキング

 『2023JリーグYBCルヴァンカップ』の決勝戦が4日に行われ、アビスパ福岡が2−1で浦和レッズを下した。試合後、クラブ史上初となるタイトル獲得に貢献した福岡のMF井手口陽介が喜びのコメントを残した。

 ボランチの一角で先発し、攻守のハードワークで存在感を示した井手口は、試合を振り返って、「チームとしてやりたかったサッカーを粘り強くできて、それが結果につながった。前から行こうという話はしていたので、その通りになったと思う」とコメントした。

 先制点を奪ったあと、福岡は組織的な守備から鋭いカウンターを仕掛け、浦和に流れを与えなかった。ただ、この展開について井手口は「そういう風にしたいとは、みんな思っていなかったと思う」と明かし、「なかなか浦和さんも前に来なかったので、その分、難しいところもあった。ただ、しっかり守備ブロックを敷けたことがよかったと思う」と振り返った。

 井手口は2021-2022シーズンの冬の移籍市場でガンバ大阪からセルティック(スコットランド)へ移籍するも、負傷に悩まされ、出場機会を得られず。リーグ戦わずか3試合に出場したのみで、今年2月に福岡へ期限付き移籍で加入することになった。

 今年を振り返り、井手口は「向こうに行って1年ですぐに帰ってきてしまったけど、すごく試合をしたいという思いが強かった。今年最初、ケガをして3カ月くらい離脱してしまったが、その思いを晴らせていると思う」と語る。

 そして、「まずこの1年はしっかり試合に出て、アビスパのために、自分のもっている力を常に100パーセントで出したいと思っていた。だから、ここまで来れてよかったと思う——。試合に出ていない自分を拾ってくれたことは、(加入したときから)すごくありがたく感じていた。少しでも恩を返したいという気持ちがあったので、今日それが1つ叶ってよかった」と、福岡への感謝を語った。

 長谷部監督のもと、毎年着実にステップアップを果たしている福岡。クラブ史上初のタイトル獲得について、井手口は「こういう雰囲気でサッカーをやらせてもらうのは、すごくいい経験だと思うし、チームとしてもいい経験だったと思う。(福岡が)少しでも、こういうタイトル争いを毎年できるようなチームになっていったらいいなと思う」とコメントし、「一つでも上の順位になることを目指しているので、まずは残りのリーグ戦3試合を3連勝できるように、気を緩めずにやっていきたい」と、興奮冷めやらぬ国立競技場で、冷静に今後を見据えた。

 また、代表復帰への意欲を聞かれると、「もちろん、ある」と回答。「すごくハードルは高いけど、常にいいパフォーマンスをし続けることができればと思う」と語り、「もっともっと成長したいという気持ちは常にもっている。もっと前に行く回数であったり、シュートまでいったり、守備でももっと潰せるシーンがあるので、そのあたりは課題だと思う」と、さらなる成長を貪欲に求めていた。

サッカーキング

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