マクラーレン・セナのレーシングモデル『セナGTR』。テスト走行が11月から開始

2018年11月5日(月)14時31分 AUTOSPORT web

 2018年3月のジュネーブ国際モーターショーでコンセプトカーとして披露された『マクラーレン・セナGTR』のテクニカル・スペックが決定。11月からテスト走行が開始される。


 マクラーレン・セナは、かつてマクラーレンとともにF1ワールドチャンピオンを3度獲得した伝説のF1ドライバー、故アイルトン・セナの名を冠するハイパーカー。同社の高性能ロードカーシリーズ“アルティメット・シリーズ”の最新モデルだ。

11月よりテスト走行が開始となるマクラーレン・セナGTR


 そんな“セナ”のサーキット専用モデル『セナGTR』のテクニカル・スペックが決定。テスト走行が11月から行われることとなった。


 マクラーレンGT3プログラムで使用されたシステムを応用したレース用サスペンションを備えたマクラーレン・セナGTR。フェンダーはよりワイドになり、大きく張り出したフロント・スプリッターとリヤ・ディフューザーを装備。アクティブ・リヤウイングは再配置され、1000kgものダウンフォースを発揮する。

タイヤはピレリのスリックタイヤ。サスペンションにはGT3マシンのノウハウがフィードバックされる


 また、ディフューザーとリヤウイングを最適化することにより、空力効率を向上。低速時により多くのダウンフォースを発生させるという。

リヤディフューザーとリヤウイングの最適化が図られている


 インテリアでは、エアバッグや折りたたみ式のドライバー用ディスプレイなど、サーキット走行で不要なものはそぎ落とされ、徹底的な軽量化が図られている。例外としてエアコンと、レーダー式追突回避システムは標準装備される。


 最終的な車両重量は決まっていないものの、ロードカータイプのマクラーレン・セナより軽量になる予定だという。


 セナGTRの心臓部には、V8・4リッターツインターボエンジンを搭載。最高出力はロードカーのセナから25PS向上した825PSを発揮する。


 75台限定生産のマクラーレン・セナGTR、価格は110万ポンド(約1億6200万円)となるが、すでに完売している。デリバリーは2019年9月から開始される予定だ。

セナGTRのデザインスケッチ。テスト車両はこれよりも広いトレッドを持つシャシーがベースとなる


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