タパレス陣営は井上尚弥に“公平性”を求む! 4団体に中立ジャッジを要求「不公平なジャッジだけは避けたい」

2023年11月6日(月)12時7分 ココカラネクスト

井上戦に向け、タパレス陣営が臨戦態勢を整えている。(C)Getty Images

 歴史的な一戦に向け、あらゆる手を尽くす。

 来る12月26日に東京・有明アリーナで、ボクシングWBA・IBFスーパーバンタム級王者のマーロン・タパレス(フィリピン)は、世界WBC・WBO同級王者の井上尚弥(大橋)との4団体統一戦に挑む。

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 キャリア25戦無敗(22KO)と文字通り敵なしの快進撃を続ける“日本の怪物”と対峙するタパレス。当人も「世界に衝撃を与える準備はできている」と意気込む大一番へは、水面下での駆け引きも余念がない。

 現地時間11月3日にフィリピンの日刊紙『The Daily Tribune Sports』は「ギボンズはイノウエとの対戦における公平性の確保を誓う」と銘打った記事を掲載。タパレス陣営のプロモーターで、大手『MP Promotions』の社長を務めるショーン・ギボンズ氏らの試合に向けた働きかけを紹介している。

 日本で実施されるタイトルマッチだ。ゆえに「敵地での試合は容易ではない」と強調する同紙は「ギボンズが、井上とタパレスの統一戦のジャッジを中立の立場で行うよう、4大公認団体に要請する」と指摘。さらに「ギボンズは、自身がマネージメントも行っているフィリピン人サウスポーが日本に遠征して4団体統一王者を目指す際に不公平なジャッジだけは避けたいと考えている」と、より公平な試合を求めている事実を伝えた。

 ギボンズ氏も審判員の問題について言及し、「私は4つのボクシング団体に話をするつもりだ。試合を判定する4人のジャッジは、すべて中立国から派遣される」と断言。これを受けて同紙も「4団体に所属するすべての日本人が起用される可能性は万が一にもなさそうだ」「タパレスの壮大な夢を実現するために、ギボンズはあらゆる手段を尽くす」と指摘した。

 タパレスは“挑戦者”ではない。“対抗王者”である。それだけに格上と目される井上陣営に対して、敵地での公平なジャッジを求めるのは真っ当と言えよう。いずれにしても、試合が正式に決定し、両陣営にも徐々に緊張感が出始めている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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