「2021年にオーバーテイクが簡単になるとは思わない」バトルの名手リカルドはF1新規則の効果に懐疑的

2019年11月8日(金)16時54分 AUTOSPORT web

 ルノーF1チームのダニエル・リカルドは、2021年のレギュレーション変更によって、狙いどおりオーバーテイクが増えるという確信は持てないと語った。


 F1は長年、コース上のバトルを活性化し、オーバーテイクしやすい環境を作ることを目指している。しかし2017年にマシン幅を拡大したことは、いくつかメリットはあったものの、オーバーテイクを難しくしたという点では間違いだったかもしれないとリカルドは主張している。


 2017年、F1上層部はF1マシンの見た目を改善し、ラップタイムを速くするなどの目的でレギュレーション変更を行い、その一環として車体とタイヤがワイドになった。


「マシンが大きくワイドになり、セクシーになった。見た目は2016年の時よりよくなったと思う」とリカルドは言う。


「でも幅広くなることについては心配していた。だって、コース幅は広くなるわけじゃないからね。そのためオーバーテイクする可能性が減った」


 リカルドは、マシンが幅広くなることで、空力的な面でも他のマシンの後ろに近づくのがより一層難しくなったと述べている。


「だから(マシン幅を広げるというのは)最高のアイデアだったとはいえないかもしれない。自分たちのミスから学ぶという言い方はしたくないが、とにかく学んで前に進んでいきたい」


 2021年には大規模なレギュレーション変更が行われるが、大きな目的のひとつは「ドライバーがコース上でより激しくバトルをすることを可能にするマシン」の導入であるとF1側は述べている。しかしそれを達成するのは簡単ではないとリカルドは考えている。

2019年F1アメリカGP ダニエル・リカルド(ルノー)とランド・ノリス(マクラーレン)

「皆が1台オーバーテイクできるなら、僕は2台まとめて抜けるだろうね」とオーバーテイクの名手として評価の高いリカルドはジョークを言った。
「ファンはそういうシーンを見たがっているんだ」


「ただ、(オーバーテイクのチャンスが増えれば)僕らはディフェンスをうまくやる必要も出てくる。オーバーテイクが簡単になるとは思わない。誰もが、その分、ポジションを守るために必死になるからね」


「それでも、オーバーテイクのチャンスが増えることは、エキサイティングなレースにつながるとは思うよ」


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