松田宣浩が振り返るWBCの激闘 「守備への思いが強くなった」という「準決勝での”ミス”」とは

2022年11月9日(水)16時51分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 今季限りでソフトバンクを退団し、他球団で現役続行を目指す松田宣浩が侍ジャパンの一員としてプレーしたWBCでの思い出について語った。

 松田は侍ジャパンに2013年、17年と2度のWBCで選出され、2大会連続で本塁打を放つなど、活躍を見せた。しかし、チームはいずれも準決勝で敗退。ムードメーカーとして侍ジャパンをけん引した男がWBCを振り返った。

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 嬉しかった試合について松田は、「勝った試合全部ですね。1回戦であろうが、準決勝であろうが、もう勝つか負けるかなので。その中で、この試合が特に良かったというのはない。チームのために代表としてやっているので、個人の結果や記録よりかは、日本が勝ったか、勝てなかったかなので」と、”For The Team”(フォア・ザ・チーム)の精神で日本代表を支えてきた松田らしいコメントで、大会の思い出を振り返った。

 一方で、悔しかった試合は「2017年のアメリカ戦の準決勝ですね」と第4回大会のアメリカとの大一番を挙げた。この試合は、先発の巨人・菅野智之と、二番手のソフトバンク・千賀滉大が好投を見せ、8回まで1−1の試合展開。8回、アメリカの攻撃で一死二、三塁のピンチを招くと、相手打者アダム・ジョーンズが三塁ゴロを放ち、失点を防いだかと思われたが、松田がボールを弾いてしまい1点を献上。それが結果的にアメリカの勝ち越し点になってしまった。

 松田はこの時の思いについて、「打者はジョーンズだったんですけど、初球から打ちにくるかなと思っていましたが、準備不足だったと思います。ただ、自分のファンブルで勝ち越しを許したけど、それから守備に対する思いが強くなったし、実際に上手くなったと思いますね」と、本人は至って前向きだったことを明かした。また松田は、「日本代表も良かったけど、アメリカはバリバリのメジャーリーガーで、今思えばすごいメンバーだった。そのチームとドジャースタジアムで準決勝を戦えたことは誇りだし、でもやっぱり一番悔しかったですね」と語った。

 侍ジャパンとしてWBCの舞台を経験した”熱男”が、激闘を自身の思いとともに振り返った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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