争奪戦激化のFA市場で球界OBが「非常に貴重な存在」「球団が限られるかも」と予想する有力投手の行方は?

2023年11月11日(土)6時30分 ココカラネクスト

田口も今オフの注目FA選手のひとりだ(C)CoCoKARAnext

 プロ野球は今オフも、FA有資格選手の動向が注目を集めることとなる。すでに、各所属球団で実績を積み主力として活躍したプレーヤーの名前が話題となっており、さまざまなメディアで有力選手の去就を占う声なども伝えられている。

 そして、来季のプロ野球ファームリーグへの新規参加が内定となった、オイシックス新潟アルビレックスベースボールクラブ、橋上秀樹監督のYouTubeチャンネル『橋上秀樹アナライズTV』でも、今オフの主なFA資格保持選手に関する特徴などが紹介されている。

 11月9日に配信となった動画には「FA戦線考察:投手編」と銘打たれている通り、FA権行使が有力視されているピッチャーについて、橋上監督がそれぞれ見解を語った。

 最初に名前が挙がっているのはオリックスの山崎福也。同監督は「1年間ローテーションを守り続けてくれる、非常に貴重な存在。故障もあまりなく、試合を消化してくれる投手」とコメント。また、山崎がFAにおける「Cランク」であることから、「人的補償も発生しない、現状では年俸もそれほど高くはない(獲得を目指す)球団が手を上げやすい投手」であると印象を述べている。また、打者としての能力の高さも指摘し「移籍先を選ぶ際の選択肢のポイントになるのでは」と見通している。

 また、ヤクルトの田口麗斗も今オフのFA注目選手の1人に。「田口投手が現在の抑えというポジションをどう感じているか」と述べており、「先発を望む意識があるのなら、移籍もあり得る」とした一方で、今季リーグ2位の34セーブという実績を踏まえ、「(本人が)先発に固執するならば、獲得を望む球団は限られるのでは」と説いている。

 さらに、海外FA権も取得している楽天の松井裕樹に対しては「若くして資格を取得し、実績も申し分ない」と称えながら、メジャー移籍について言及。これまで、参加した国際試合ではMLB仕様のボールへの扱いに戸惑っていたとして、「メジャーのボールに順応して自分のピッチングをする、そういうことも目標の1つになっているのかもしれない」と予想した。

 加えて動画では、同監督によるFAにまつわる興味深いエピソードも披露されており、「基本的にはフロント主導で行われる」と選手獲得のプロセスも語っている他、FA条件の話題では「表に出てくるものと実際の内容がかけ離れている場合がよくある。はっきりとしたことは言えないのだが、NPBでFAほど『闇』に包まれているルールは無くて、僕自身もあんまり立ち入ったことは無い」など、プロ野球界OBならではの「内情」も伝えられている。

 今オフ、どれだけの選手が新天地を求めるのだろうか。そして、選手たちそれぞれが、FAでどんな意思決定を下すのか。引き続き、球界の動向に注目が集まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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