「明らかに不適切」山本由伸ら獲得に本腰のヤンキースGMの言動が波紋! 米記者たちにFワード連発「本当に傲慢」

2023年11月11日(土)17時16分 ココカラネクスト

かねてから歯に衣着せぬ発言は人気を博してもいたキャッシュマンGM。しかし、今回のメディア対応はさすがにまずかった。(C)Getty Images

 23年も激闘が繰り広げられたメジャーリーグは現地時間11月2日にFA(フリーエージェント)選手たちが正式に公示。早くもオフシーズンの補強に向けた各球団の動きが、よりオープンになってきている。

 エンゼルスからFAとなった大谷翔平を中心に有力選手の去就が注目を集めるなか、米球界の大物GMの言動が波紋を呼んだ。名門ヤンキースの強化を取り仕切るブライアン・キャッシュマン氏のそれである。

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 現地時間11月8日にアリゾナ州で開催されたGM会議において、キャッシュマンGMは、地元局『SNY』など米メディアの囲み取材に対応。今シーズンにチームが7年ぶりにポストシーズン進出を逃した結果について問われ、「82勝しかできなかった。プレーオフにも出場できなかったし、今シーズンは最悪だった」と吐露。さらに「私はそれを受け止めなければいけない。責任は私にある」と強調したうえで、球団フロントに向けられた批判に対して猛烈な反論を口にした。

「何よりも話しておきたいのは、我々がデータに基づいて試合を進めている、アナリティクス部門が影響を与えすぎたということに関して、だ。だがね、我々のアナリティクス部門はアメリカン・リーグの東地区で最小だ。みんなショックかい? でも、誰もそれを入念に調べようとはしない。好き勝手、酷いぐらいに適当なことを言っている」

 強烈な言葉でメディアやファンからの批判を一蹴したキャッシュマンGMは、「アナリティクスは確かに重要だ。でも、それはどのチームだって同じ。うちだけが特化しているわけじゃない」と強調。「ヤンキースがデータに左右されているというのは嘘だ」とし、露骨にフラストレーションをぶちまけている。

「私にできるのは、『クソ! そんなの事実なんかじゃないぞ!』と、こうして言い続けることだ。保証はする。アナリティクスは重要視している。だが、スカウティング部門のアドバイスも大事にしているんだ。もちろん我々が下す決断が上手くいかない時もあるだろ」

 公の場では多用されないFワードやBワードを用いたキャッシュマンGM。その言動には、言いたい放題に批判する周囲への怒りも滲んでいる。しかし、メディア関係者の前でスラングを用いてヒートアップしてしまった振る舞いは新たな批判の火種となった。

 地元局『YES Network』のコメンタリーであるドン・ラグレッカ氏は、米スポーツ局『ESPN』のラジオ番組「The Michael Kay Show」で、「ハル・スタインブレナー(ヤンキースのオーナー)は好きだ。彼が『チームを気にしてない』『金を使う気がない』と批判されるのは気の毒だ」と前置きしたうえで、「彼(スタインブレナー)がファンを思うなら、キャッシュマンについて話すべきだ。『口が過ぎるぞ』とね」と痛烈に論じた。

「彼のメディアやファンに対する、あの喋り方は明らかに不適切だ。あの言動はキャッシュマンが我々に対して『俺たちヤンキースを批判するなんて何様だ』と言っているようなものだ。あの表現は本当に傲慢で、ファンへのリスペクトなんてあったもんじゃない。

 ヤンキースの仕事はファンにチケットを売ることでもある。それなのに彼はファンに対して『お前たちはアホだから俺たちのやっていることは何も理解できないだろ』って遠まわしに言ったんだ。時には言いたいことは飲み込んで、正しい言い回しをするべきだ」

 思わぬ騒動で逆風にさらされたヤンキース。今オフの移籍市場では、オリックスからのポスティングが決まった山本由伸への入札も見込まれているが、一連の騒動は波及するのか。いずれにしても、しばらく公の場で“暴言”を口にし、メディアを敵に回したキャッシュマンGMへの批判は尽きなそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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