スーパーGT:ブリヂストン 2017年第8戦もてぎ レースレポート

2017年11月13日(月)16時32分 AUTOSPORT web

2017年 スーパーGT 第8戦(最終戦)


GT500クラス:平川亮/ニック・キャシディー(KeePer TOM’S LC500/BS)が2位ゴールでチャンピオン獲得。ブリヂストン装着チームがGT500クラスを2年連続制覇。


GT300クラス:黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG/BS)が終盤にトップを奪取して優勝。


開催場所:ツインリンクもてぎ
開催日:2017年11月11日(土)〜2017年11月12日(日)


 2017オートバックス スーパーGTシリーズ第8戦(最終戦)は、ツインリンクもてぎで開催され、快晴の天候の下、決勝日には36,000人の観客がサーキットに詰めかけた。


 GT500クラスのポイントリーダー、平川亮/ニック・キャシディー(KeePer TOM’S LC500/BS)は、3番手グリッドからスタートし、序盤で2番手に順位をアップ、安定したペースでその順位をキープしてゴール。ブリヂストンユーザーが2年連続でGT500クラスチャンピオンを獲得した。
 
 GT300クラスにおいては、3番手グリッドからスタートした黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG/BS)が早めのピットイン以後、着実に順位をアップして行き、ゴールまであと2周の時点でトップに立って優勝した。


<予選>


 心配された天候も午後になって好天。初冬の快晴のコンディションで決勝のグリッドを決するタイムアタックが行われた。6ポイント差でランキング2位の大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ(WAKO’S 4CR LC500/BS)が2番手グリッドを獲得。
 
 ポイントリーダーの平川/キャシディー組は3番手から決勝をスタートすることとなった。ポールポジションは、松田次生/ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R/MI)


<決勝>


 朝から快晴に恵まれた決勝日。周辺の道路が大渋滞するほど多くの観客が早朝から2017年のスーパーGT最終戦に詰めかけた。
 
 フォーメーションラップが最終コーナーにさしかかった時にトップの2台、ポールの松田/クインタレッリ組のGT-Rと2番手の大嶋/カルダレッリ組のLC500が接触。互いにボディカウルにダメージを受けてしまう。
 
 特にLC500の破損は大きく、その後の展開が苦しくなってしまった。4周目に平川/キャシディーが2番手に順位アップ。トップを追った。
 
 序盤の間隔を保ったままラップが重ねられ、終盤差をつめたものの平川/キャシディー組は2位でゴールしてチャンピオンを決定した。


 GT300クラスでは高木真一/ショーン・ウォーキンショー(ARTA BMW M6 GT3/BS)と黒澤/蒲生組のトップ争いが展開されて高木/ウォーキンショー組がタイヤ無交換で終盤までトップを走行したもののタイムが落ち込み、黒澤/蒲生組がパスして優勝、高木/ウォーキンショー組は2位でゴールした。
 
 LEON QVSTOS AMG/BSの黒澤/蒲生組はこの優勝で大きくシリーズポイント差を詰めたがわずかに届かずチャンピオン獲得とはならなかった。しかしながらシリーズランキング2位から4位をブリヂストンユーザーが占める結果となった。


<GT500クラスチャンピオンドライバーのコメント>


平川亮選手
「ポイントリーダーとして乗り込んだ最終戦も落ち着いてレースができたと思います。チャンピオンになれたら自分がもっとはしゃぐかなと思っていましたけれど、それよりもほっとしたというのが本音ですね」


「チームが準備してくれたクルマも最高でしたが、難しいコンディションのなかで素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたブリヂストンに支えてもらって、チャンピオンになれました」


ニック・キャシディー選手
「自分がチャンピオンになれたというのが現実なのか信じられない気分です。でも最高です。スーパーGT参戦2年目でチャンピオンになれるなんて本当に最高です」


「自分を信頼してくれるトヨタ、チーム、そしてブリヂストンに支えられてきました。タフなシーズンではありましたが、亮(平川)とともに頂点に立てました。有り難うございます」

2017年のスーパーGT500クラスチャンピオンとなった平川亮/ニック・キャシディ


●関谷正徳氏(「LEXUS TEAM KeePer TOM’S」代表)コメント


「第1戦と第7戦で優勝して、今年2勝でシリーズチャンピオンを獲得することができました。スーパーGTは、ミスをすると勝てない、どこかでひとつ外れるとポイントがとれないレースなので、チャンピオンを獲るためにはタイヤの性能が安定していることが一番重要な要素だと思います」


「そういった意味でも、ブリヂストンが安定したタイヤをつくってくれたことがチャンピオンを獲れた要因です。まさにブリヂストンとともにつかんだ勝利でした。ありがとうございました」


●井出慶太(株式会社ブリヂストン 執行役員 消費財タイヤ開発担当)コメント


「GT500クラスのシリーズチャンピオンを獲得したLEXUS TEAM KeePer TOM’Sの皆様に、心からお祝い申し上げます。今年は多くの車両が新しくなったこともあり、今まで以上に不確定要素の多い厳しいシーズンでした」


「優勝争いも最終戦までもつれる接戦となりましたが、昨年に続いてGT500クラスのシリーズチャンピオン獲得に貢献できたことを大変嬉しく思います。また、応援してくださったファンの皆様、タイヤ開発にご協力頂いたチームの皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます」


「今後も『断トツのレースタイヤ』の供給を目指すとともに、皆様のご期待に応えられるようにモータースポーツを足元から支えていきたいと思います」


<GT300クラス優勝ドライバーのコメント>


黒澤治樹選手
「今シーズンはメルセデス・ベンツAMGそしてブリヂストンタイヤさんに助けられた一年でした。特に今シーズンからブリヂストンさんにお世話になることになり、正直いって、当初マッチングがどうか心配でしたが、それは今回の優勝を見ても分かっていただける通り、最高のマッチングでした」


「今回ブリヂストンさんからのアドバイスで2本タイヤ交換を選択。それによって終盤の逆転ができました。有り難うございます」


蒲生尚弥選手
「今回、自分なりに良いレースができたと思っています。バトンを受けて前のクルマを抜いて行き、そして最後に55号車をパスできました。パスする前のコーナーでかなり苦しそうだったので一気に行きました。クルマとタイヤのパッケージが最高だったと思います。有り難うございました」

最終戦で今季初優勝を飾った黒澤治樹/蒲生尚弥


<ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー:松本真幸のコメント>


「まず、レクサスさんのチャンピオン連覇、トムスさんのドライバーズ・チームタイトル獲得おめでとうございます。最終戦を勝利で飾れなかったことに悔しさは残りますが、シーズンを通して優位性は発揮できたと思います。そしてGT500クラスで我々ブリヂストンも連覇することができました」


「GT300クラスでは幅広い戦略をチームに提供して素晴らしいレースを展開していただきました。われわれは既に来年に向けての開発をスタートさせています。テストも直ぐに行われます。タイヤを供給するすべてのメーカーチームが最高の結果を残せるように努力してまいります」


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