王者凱旋「日本に行くのはいつも楽しみ」とロバンペラ/2023年WRCラリージャパン 事前コメント

2023年11月15日(水)7時10分 AUTOSPORT web

 1月に伝統のモンテカルロで開幕した2023年シーズンのWRC世界ラリー選手権が、いよいよ1年のフィナーレを迎えようとしている。11月16日(木)〜19日(日)にかけて行われる『ラリージャパン』は、前年に引き続きシーズンのトリを務めるラウンドだ。3年連続“三冠”を達成したトヨタのお膝元、愛知県豊田市を中心に開催される今季最終戦を前に、トップカテゴリーに参戦している3チームからWRCドライバーたちのプレビューコメントが届いている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)


「日本に行くのをとても楽しみにしている。僕は日本料理が大好きだし、1年のこの時期は自然が美しくなる。夜はとても寒いけどね」


「日本では通常、道路は深い森の中にあり、テクニカルでかなり低速だ。でも幅が狭いからインカットするところはほとんどない。セントラル・ヨーロッパでは最大限の結果を出したので、目標は日本で好結果を出してシーズンを終えることだ」


●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)


「シーズンを通して僕たちは懸命な取り組みをしてきて、日本に来るチャンスについてチームと話し合った。そのことにとても感謝している」


「すでに何日滞在しているけれど、この国は素晴らしいよ。ここへ来るのは初めてだが、人々はとても親切で礼儀正しい。文化もとても興味深いね」


「ラリーでの目標は、チームが与えてくれたこのチャンスを最大限に活かすことだ。ラリー1カーをドライブしてからほぼ1年が経っているので、慎重かつ確実にすべてのステージを完走し、最大限の経験を積む必要がある」

アドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア(フォード・フィエスタ・ラリー2) 2023年WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー
Mスポーツ・フォードWRTでの“ラストラン”となるオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)


■ヒョンデ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)


「セントラル・ヨーロピアン・ラリーでのターマックのマイレージと、昨年の優勝経験を手にして日本へ向かう。とりわけ文化と雰囲気を楽しめる国での、エキサイティングなイベントだ」


「ファンはWRCを見るのをとても楽しみにしてくれているし、今年は僕たちを応援してくれる熱心なファンがさらにいると思う。昨年訪れたときは、日本にこれほどのファンがいることさえ知らなかったんだ。素晴らしい光景だったよ」


「ここで成功を収めるためには、アンダーステアを確実に避けて適切なタイヤ戦略を採る必要がある。1年のこの時期、コンディションはトリッキーになり得るということだ。続けて勝利を収めて、また素晴らしい経験ができるよう願っている」


●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)


「日本でのラリーは初めてだから、僕の目標は良い位置でフィニッシュすることだ。できる限り良いかたちでシーズンを終えたいし、また表彰台に立ちたいと思う。そうした結果を達成するためにはやるべきことがたくさんあるし、タイヤ選択は極めて重要だ」


「ヨーロッパのターマックで早くにリタイアしてしまったということは、証明すべきことのすべてがここにあるということだ。これは2戦連続となるターマックイベントであり、今シーズン最後のラリーでもあるからね」


「ラリーの雰囲気は素晴らしく、とても熱狂的な日本のラリーファンがいると聞いているので、彼らのためにも素晴らしいショーを見せてシーズンを締めくくることを、とても楽しみにしている」


●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)


「ラリージャパンはステージの道幅が狭くツイスティなところが多いので難しいが、素晴らしいイベントだ。2022年は車両火災のためにそれほど距離を走れなかったが、これは楽しめるラリーだよ」


「日本の雰囲気は素晴らしい。人々はラリーを本当に好きで敬意を払っている。とくにロードセクションでは、いつもたくさんの熱心なファンがいる。ステージの多くが山中にあるから、そこまで行ってクルマを見るのが難しいんだ」


「僕たちにとっての成功のカギは、正確なペースノートと強力なセットアップだ。マシンをドライブしやすくし、コーナーを順調に走行できるようにすることがとても重要だ。目標としては、もちろん優勝したいね」

2022年はマシン大炎上の悲劇に見舞われたダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)
ティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
エサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)
2022年大会の覇者ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)


「日本に行くのはいつも楽しみだし、2022年と同じようにタイトルを決めた状態で日本に行けることをうれしく思う。ラリージャパンのステージは本当に過酷で、他のターマック・ラリーほどは自分に合っていないかもしれない。昨年は最高のパフォーマンスを発揮することができなかったけど、今回はそれを改善したいと考えている」


「トヨタにとっての“ホームラリー”なので、より良い結果を出したいと思っているよ。忙しい1週間になりそうだけど、選手権争いのプレッシャーはないので、このラリーをもう少し楽しむことができると思うし、いい結果を得られることを期待している」


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)


「自分にとってもチームにとっても、ラリージャパンは重要なラリーだ。もちろん最高の結果でシーズンを締めくくりたいと思っている」


「決して簡単なラリーではないが、2022年は終盤まで優勝争いに加わっていたので、今年こそ勝ちたいと思っているんだ。今回も昨年と同じように、良いペースを見つけられることを願っている」


「ステージはほとんど知ってはいるが、事前に日本のような道でテストをすることができないため、未知の部分もある。そのため、セットアップは昨年のものがベースになり、そこにこれまで学んできた要素を加えるかたちになるが、うまく適応できるようベストを尽くすよ」


●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)


「ラリージャパンへの出場を楽しみにしている。チームとしての今シーズンの主な目標はすでに達成しているが、トヨタのドライバーとして、日本でホームイベント優勝を達成することに責任を感じている」


「もしそれが実現したならば、本当に特別で重要な結果になるだろう。個人的には、前回よりもいい結果を出したいと思っているし、もう少し楽しめる路面コンディションになることを願っている」


「昨年はインカットするようなコーナーがあまりなかったので、今年も出走順に関係なく、誰にとっても比較的安定したコンディションになるだろう。いい戦いができて、最高のかたちでシーズンを終えられることを期待しているよ」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)


「ホームラウンドなので、当然いい結果を残したいし、いいラリーにしたいです」


「前回大会のファンは信じられないほど素晴らしかったです。彼らは道路脇からいつも笑顔で旗を振るなど、僕たちに非常に多くのエネルギーを与えてくれます。また、サービスパークには信じられないほどの人たちがいました。昨年来てくれた方々に感謝していますし、今年ももたくさんの人がラリージャパンを見に来てくれることを願っています」


「(セントラル・ヨーロッパは)いい経験になりました。天候やグリップが刻々と変化するなか、チームと一緒にマシンを良い方向に進めることができました。これを日本でも実現したいと考えています」


「ラリージャパンは“ホームラリー”なのでプッシュしていく必要があります。昨年はそれほど簡単ではなく、絶対に完走しなければならないことはずっとわかっていましたし、そのことを何度も考えていました」


「今回はさらにもう少しプッシュして、もうひとつふたつ上の良い結果を出したいと思っています」
※WRC.comより

セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
勝田貴元(左)とエルフィン・エバンス(右)
通算8度のワールドチャンピオンであるセバスチャン・オジエ。2023年シーズンはモンテカルロ、メキシコ、ケニアで優勝している。
2年連続でドライバー/コドライバー選手権のタイトルを獲得したカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー

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