中田翔のオプトアウトで「右の長距離砲」獲得争いはより複雑化 中日だけでなく複数球団が手を挙げる可能性も

2023年11月16日(木)6時30分 ココカラネクスト

複数年契約を解除して自由契約になった中田には様々なオファーが舞い込みそうだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 11月14日、巨人の中田翔はオプトアウトの権利を行使して、今シーズン限りで退団することが決まった。

 通算303本塁打を放っている右の長距離砲は、今オフのFAの目玉とされていたが、FA権を行使しなかったため一時は巨人残留を選択したかに思われた。そんな中田が自由契約になってまで新天地を求めた背景として、出場機会の減少が挙げられる。今シーズン、年齢の影響によって坂本勇人はショートからサードにコンバートされ、サードだった岡本和真はファーストで出場する機会が増えた。

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 ファーストがメインの守備位置だった中田は押し出される形となり、シーズン終盤はスタメン出場が激減。また、阿部慎之助新監督の方針でサード坂本、ファースト岡本の起用が決定的で、中田が巨人に来シーズン以降も在籍すれば代打での起用が増えると見込まれる。出場機会を求める中田としては、やむなしの決断だっただろう。

 中田が“獲得対象”となったことで、ますますストーブリーグは混戦を極めそうだ。今現在、注目を集めているFA選手と言えば山川穂高。右の長距離砲が不在のソフトバンクと、得点力不足解消を目指す中日による争奪戦が予想されていた。それでも、ソフトバンクは山川獲得のために推定4年20億円の契約を検討しているという報道もあり、マネーゲームでは分が悪い中日は、ここで中田獲得に一気に舵を切る可能性が考えられる。

 とはいえ、人的補償が必要なBランクと見られていた中田が自由契約になったことで、「FA移籍ではなく自由契約ならほしい」という球団が登場し、今度は中田争奪戦が勃発するかもしれない。中日同様に得点力不足が懸念される西武、なかなか頼りになる外国人野手を獲得できない楽天、本塁打王のポランコとクリーンアップを組める長距離打者を求めているロッテなど、中田を補強したいと考えそうな球団は少なくない。

 球界を代表する2人のスラッガーの行方は今後どうなっていくのか。その動向を追っていきたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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