ハースにテストドライバーとして加入するフィッティパルディ、2019年は「F1が最優先」。全戦に帯同しリザーブも務める

2018年11月17日(土)11時0分 AUTOSPORT web

 ハースF1チームは、新たに契約したテストドライバーのピエトロ・フィッティパルディが、2019年の事実上のリザーブドライバーであることを発表した。


 マイアミ生まれのブラジル人である22歳のフィッティパルディは来季の全レースに帯同し、ロマン・グロージャンかケビン・マグヌッセンがレースに出場できない場合に備えて待機することになる。


 チーム代表のギュンター・シュタイナーは、フィッティパルディが2019年にすべてのレースに帯同するだけでなく、ハースのシミュレーター作業とピレリのタイヤテストも担当することになると述べた。


「我々はピエトロを雇った。そのことがシーズンを通してマシン開発の役に立つだろう」とシュタイナーはブラジルのGloboに語った。


 チームは週末にフィッティパルディの起用を発表している。彼は今季序盤からハース加入についての話し合いをしていたが、その後FIA WEC世界耐久選手権のスパ・フランコルシャン6時間レース前のプラクティスで、足に重大な怪我を負ってしまった。


「我々は彼と連絡を取り合い、回復状況について見守っていた。彼はチームにおいて非常に重要な役割を担うことになる」とシュタイナーは語り、フィッティパルディが“ペイドライバー”であるとの噂を断固として否定した。


 リハビリを終えるほかに、フィッティパルディは今年ベライゾン・インディカー・シリーズの6戦に出走し、うち5戦はスパでの事故後に参戦している。しかし彼は、ハースでの新たな役割は、彼の最優先事項がF1参戦であることを意味していると語る。


「これは大きなステップだ。アブダビでは2019年のチャンピオンシップを視野に入れた開発を始めることになる」とフィッティパルディはインテルラゴスで語った。


「テストドライバーとして、僕はすべてのレースに帯同しなければならない。だから集中するのはF1だ。僕の夢はいつかF1レースドライバーになることだ」と2度のF1世界チャンピオンのエマーソン・フィッティパルディの孫である彼は語る。


「ギュンターは僕にレースを続けるようにとも言った。だから来年のレースの選択肢を検討しているところだ。でもハースでの仕事が優先だ」


「(F1で金曜日の)フリー走行を担当するかどうかはまだ決まっていない。それはチームのチャンピオンシップでの状況が大きく関わってくる。でもそれも選択肢のひとつだ」


「レース週末前の木曜日にはマラネロでシミュレーター作業をする。そしてその夜にはレースへと移動する」


 フィッティパルディは、ハースの技術パートナーであるフェラーリの拠点で来シーズンのテスト任務を遂行できるよう、イタリアの拠点近くに居を移すことになるという。


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