WEC:ロシア初のLMP1。BRエンジニアリング、ダラーラと共同開発した『BR1』初公開

2017年11月18日(土)13時6分 AUTOSPORT web

 2018/19年のWEC世界耐久選手権にLMP1プライベーターとして参戦するSMPレーシングとパートナシップを結ぶBRエンジニアリングは11月17日、WEC第9戦が行われているバーレーン・インターナショナル・サーキットのパドックで新型LMP1マシン『BR1』を初公開した。
 
 ロシアに本拠を置くBRエンジニアリングは1年前の2016年11月、イタリアの名門コンストラクターで2017年に新型LMP2カー『P217』をリリースしたダラーラと提携。


 その後、両社の共同作業によってノンハイブリッドLMP1マシンの開発が進められ、迎えた17日、多くのWEC関係者が見守るなかでロシア初のLMP1カー『BR1』がお披露目された。

アンベイルされる『BR1』
バーレーンで初公開された『BR1』

 
 ビタリー・ペトロフ、ミカエル・アレシン、セルゲイ・シロトキンらがSMPレーシングのキリル・ラディギン、ビクター・シャイターとともにテストを完了させている新型マシンは、すでにFIA世界自動車連盟のホモロゲーション登録を終えているという。


 2018/19年のWECに参戦することを発表しているSMPレーシングは、ARTグランプリのオペレーション下で2台のBR1をトップカテゴリーに送り込むことをアナウンス。現時点でドライバーラインアップは公表されていないが、ふたりのロシア人ドライバーが後日発表される予定だ。

バーレーンで初公開された『BR1』

 
 またマシン製造元のBRエンジニアリングは、10月31日にLMP1へのステップアップを発表したドラゴンスピードにカスタマー車両を供給することを公表するとともに、さらに多くのチームに対して新型マシンを販売する用意があることを改めてアピールした。
 
 なお、ドラゴンスピードが使用するパッケージはSMPレーシングが用いる標準的なパッケージとは異なり、モノコック後部に収まるパワーユニットがAER製V6ツインターボエンジンから、ギブソン製V8自然吸気エンジンに置き換えられている。
モーターランド・アラゴンでテストを行うBR1。全体的なシルエットは2015年型ポルシェ919ハイブリッドを彷彿とさせる

 


BR1 主要諸元


シャシー:カーボンモノコック
エアロパッケージ:ル・マン用、スプリント用の2種類
標準エンジン:AER製V6ツインターボ(720馬力)
搭載可能エンジン:ギブソン製V8 LMP1スペック、メカクロームほか
ギヤボックス:Xトラック製6速シーケンシャル
ブレーキ:brembo製カーボンブレーキ
パワーステアリング:KYB製EPS
ホイール:OZ製特注マグネシウムホイール
タイヤ:ミシュランLMP1用18インチラジアルタイヤ
重量:930kg

標準パッケージではAER製V6ツインターボエンジンを搭載するが、ギブソン、メカクロームなどのエンジンも使用可能
ヘッドライトを点灯すると”BR”の文字が浮かび上がる
BR1 リヤビュー


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