羽生結弦を「推す」となぜ心身が健やかになるのか

2022年11月21日(月)17時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 「推し活」という言葉が使われるようになって、随分時間がたちます。好きなスポーツ選手やミュージシャン、俳優やアイドルなどを応援する活動を指します。ライト層からヘビー層まで、「推し」の強度は様々です。

 最近はこの「推し活」が健康によく、日々快活に過ごす上で効果的であることが、専門家の間でも話題になっています。中でも熱心なファンを有することで知られる「羽生結弦の推し活」は、「心身が健やかになる」と評判です。

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 なぜ心と体にイイのか、50代の女性ファンの方を直撃してみました。

(1)美しい姿を見ていると「自分も頑張ろう」と思う
 羽生は美しい体型でリンクに立ちます。一般の人々がテレビなどでそのパフォーマンスを見つめるのはわずかな時間ですが、よいコンディションで人前に立つまでに、自らを律して、鍛え上げた上でその日を迎えていることは自明です。

 「正直、ただ眺めているだけで幸せです。羽生君が羽生君でいてくれるだけでいい。こちらから何も望むなんておこがましい。羽生君が元気でいる姿を見ているだけで、もう十分です。鍛錬が積まれた美しい姿を見ていると、『羽生君も日々、見えないところで頑張っているんだ。私も頑張ろう』と元気が湧いてくるんです」

(2)言葉がいい
 羽生はトップアスリートであると同時に、優れた表現者でもあります。そしてこれは他のアスリートにはなかなかない彼の長所ですが、何気なく放つ言葉が活きていて、それを聞いたり読んだりすることで、心の中が熱くなったりするというのです。

 「羽生君の言葉は、何ていうんだろうなあ…すごく真っすぐで、熱いんです。胸の中に花が咲く感じ。しかもその時の素直な感情を、飾らずに放っていく。だから意外な一言に『えっ?』って驚くこともあったり、そこがまた楽しい。活字メディアとの相性のよさも、そこに理由があるのかもしれませんよね」

(3)メディアリテラシーが上がる
 「推し活」を通じて、多くの新聞、テレビ、雑誌、ネットメディアなどに接することから、どの媒体が本人にしっかりと熱意を持って取材しているのか、あるいはそうでないのか、見分ける力…メディアリテラシーが高まることも、メリットの一つに挙げられます。

 「『推し活』はお金がかかるように見えますが、私もパートタイムの仕事ですし、育児の中でそんなに潤沢な資金があるわけではありません(笑)。その分、メディア側の本気度を『見分ける』力は身についたと思っています。羽生君の熱心なファンは、スポーツ新聞の担当記者や有能なカメラマンの名前を覚えていますからね。そのクオリティーの強弱には敏感になりました。この力は他のニュースに接した際にも、結構役立っていると思っています」

 何かを好きになったり、夢中になることは10代の特権ではありません。むしろ成熟した暮らしの中にこそ、「推す」喜びを噛み締められるというもの。人にとって、「推し活」が続く限り、青春時代は終わらないとも言えるのではないでしょうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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