お騒がせ米司会の大谷翔平への“暴論”に違和感 ファンや現役選手も嘆き「オオタニは自己中心的な人間に仕立て上げられた」

2023年11月23日(木)18時0分 ココカラネクスト

FA去就が注目を集める大谷。そんな二刀流スターに対する反発の声が波紋を広げている。(C)Getty Images

 アメリカ人コメンタリーが大谷翔平に放った一言が物議を醸している。MLB公式ネットワーク局『MLB Network』の人気番組「High Heat」に出演するクリス・ルッソ氏によるものだ。

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 現地時間11月20日に公開となった同番組で司会を務めたルッソ氏は、今オフのフリーエージェント(FA)市場で大きな注目を集めている大谷の去就について「オオタニを獲得したいなら、もう別のクラブハウスを用意してやらなきゃいけない感じがするね。彼がチームを運営する感じだ。私が(GMなら)彼に近づかない理由の1つだ」と強調。球界で話題にならない日はないスターを毛嫌いするかのように、こう続けた。

「来年は投げない、それもDHだけ。それなのに5億ドル(約734億2000万円)もかかる。メディア対応を含めて、彼はやりたいようにやるだろう。間違いなく球団側に色々と指図をしてくる。彼はいい奴で、一生懸命にプレーするけど、私なら5億ドルを払って、自分のチームに迎えいれないだろう」

 契約金に関する話題に対する意見は、彼以外にも「DHだけなら」と論じる識者やメディアは少なくない。それだけに許容範囲ではある。しかし、「間違いなく球団側に色々と指図をしてくる」というのは、あまりに暴論すぎやしないだろうか。

 たしかにルッソ氏は、歯に衣着せぬ発言が人気を博している人物。いわゆる“炎上”で話題を生み出すことが「売り」でもある。だが、史上初の「シーズン40本塁打以上&2桁勝利」の金字塔を打ち立てた大谷に対するリスペクトに欠ける発言は、あまりに稚拙である。

 ゆえにルッソ氏の大谷への発言はX(旧ツイッター)をはじめとするSNSでも波紋を呼んだ。とあるユーザーは「オオタニは、ただプライバシーが欲しいだけなのに、突然、『自己中心的な人間』であるかのように仕立て上げられた」と猛批判。もはや「悪口」とも取られかねない同氏に違和感を覚える視聴者は少なくないのである。

 その違和感は、すでに現役選手も口にしている。大谷がキャリア初のMVPに輝いた21年にはマーカス・ストローマン(現カブス)がルッソ氏に対して「こいつらは野球のことをこれっぽっちも理解していない」「世間はこんなもんを聞く必要はない」と自身のXで指摘。そして、次のように論じていた。

「アスリートたち…決してこんなマヌケたちの意見を聞き入れるべきじゃない。自分の夢を追い、そして偽るな。誰もが、やるべきことに誠実に向き合う姿や将来どうなるかを判断できるわけじゃないんだ。こういうネガティブな評論によって、自分に歯止めをかけるアスリートたちもいるだろう。でも、こういうくだらない話は、くだらないやつらのマインドから生み出されるんだ。自分らしく、自分を信じろ」

 いまや現役選手たちからも苦言が呈されている。それでもなお、稚拙な「大谷批判」を続けるルッソ氏への逆風は強まるばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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