侍ジャパン・「不動の3番」辰己涼介、持ち味発揮の先制二塁打

2024年11月23日(土)1時3分 読売新聞

1回1死2塁、辰己が先制の適時2塁打を放つ(22日)=西孝高撮影

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 野球の国際大会「ラグザス プレミア12」(読売新聞社など協賛)は22日、東京ドームで2次ラウンドの2試合が行われ、日本代表「侍ジャパン」(B組1位)はベネズエラ(A組1位)を9—6で破り、1次ラウンドから無傷の7連勝とした。

日本9—6ベネズエラ

 日本が逆転勝ち。一回、辰己、森下の連続適時打などで3点を先行した。2点を追う六回は、坂倉のソロと押し出し四球で同点。牧の満塁本塁打で勝ち越した。ベネズエラは九回に1点を返したが、及ばなかった。

俊足巧打、ここ一番での長打力

 両チーム合わせて24安打、9本の長打が飛び交った乱打戦は辰己の先制打で幕を開けた。一回一死二塁、外角に沈みながら逃げていく変化球をじっくりと引きつけ、左翼方向にはじき返した。「手応えはなかった」というが、打球はぐんぐん伸びてフェンス直撃の適時二塁打となった。

 今季、パ・リーグ最多安打のタイトルを獲得し、両リーグで唯一の2桁となる12本の三塁打を放った。シーズン中は、楽天のトレーナーに「毎日やります」と個別のトレーニングメニューを依頼し、パワーアップを図ってきた。元来のスピードに加え、打球に力強さが備わり、ミート力だけでなく長打力にも磨きがかかっている。

 プロ入り前には大学日本代表として「俊足巧打の外野手」という印象が強かった辰己だが、当時の監督からここ一番での長打力も高く評価されていた。再びJAPANのユニホームに身を包み、不動の3番打者として持ち味を発揮している。(今井恵太)

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