スペイン代表、ユーロ2008出場権はく奪危機の過去…その理由は?
2017年11月24日(金)11時34分 サッカーキング
報道によると、2007年末にスペインのスポーツ庁がある省令を出した。北京オリンピックへの出場権を逃した全てのスポーツ連盟は、2008年8月までに新たな会長選挙を実施しなければならないとするものだった。スペイン代表は同五輪への出場を逃したため、スペインサッカー連盟も改革を迫られたという。
だが、国際サッカー連盟(FIFA)は規則上、政治の介入を禁止している。当時の会長だったゼップ・ブラッター氏はスペインサッカー連盟に対して、同国代表の国際大会への参加資格停止を検討すると警告。最悪の場合、スペイン代表はユーロ2008への出場資格を失う可能性があったようだ。
幸いスポーツ庁が折れたことで、最悪の事態は回避。会長選は当初の予定どおり、2008年11月に行われた。政府介入を回避したことで、スペイン代表はユーロ2008に出場。ルイス・アラゴネス監督に率いられたチームは、44年ぶり2度目の欧州制覇を達成した。
ユーロ2008制覇後、スペイン代表は2010 FIFAワールドカップ 南アフリカとユーロ2012でも優勝し、国際大会3連覇を達成することになる。仮にユーロ2008出場権をはく奪されていたとしたら、サッカー界の歴史は大きく変わっていたかもしれない。
(記事/Footmedia)